ファッション業界は移り変わりが激しく、ブームを迎えたブランドが反動に苦しむケースも少なくない。しかし今は、低迷や停滞期を経て人気が再燃したり、ブームが落ち着いた後の再加速に成功したりのケースが散見される。さまざまな人気再燃ブランドを取材した。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月5&12日合併号からの抜粋です)
“ジビッツ”だけで400億円規模に
デコるクロックスにブームの兆し
カジュアルシューズの定番品として市場に定着した「クロックス(CROCS)」の着用シーンが広がっている。同社は低迷期を経て2017年に戦略を大幅に刷新した。17年の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」とのコラボレーションを筆頭に、ファッションイメージを強化。さらにセレブリティーマーケティングやアッパーの穴に取り付ける専用チャーム“ジビッツ”を使ったパーソナライゼーション施策などが奏功し、18年以降業績を右肩上がりに伸ばしている。23年12月期の売上高は前年比11.5%増の39億6234万ドル(約6062億円)。24年第1四半期(1~3月期)の売上高は、同6%増の9億3900万ドル(約1436億円)で過去最高を記録した。
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