2025年春夏メンズ・ファッション・ウイークのトレンドを探っていると、“ノンシャラン”というキーワードにたどり着くだろう。“ノンシャラン”とはフランス語で呑気や無頓着を意味し、ファッションでは昨今のベーシック路線の先にある、気取らないスタイルを指す。今シーズンのショー会場には、気まま風を装う“ノンシャラン”スタイルと、呑気すぎて相手の心を乱す者“呑者乱”たちも現れた。ミラノとパリの13日間で遭遇した“ザ・呑者乱”を紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月8日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
★遅刻王決定戦★
ファッション・ウイークの取材で避けては通れないのが、遅刻王との戦いである。ショーは定刻から20分遅れでスタートしたらまだいい方で、30分遅れるとソワソワし始め、40分超えを連発すると遅刻王と認定がされる。今季のパリでは、オフスケジュールの新鋭「プロトタイプス(PROTOTYPES)」が断トツ1位の遅刻王。イェ(Ye)の到着が1時間22分遅れたためだった。次いで「ケンゾー(KENZO)」、そして常連の「ウォルター ヴァン ベイレンドンク(WALTER VAN BEIRENDONCK)」は前シーズンと同じ41分遅れだった。
1位 01:22
イェ
2位 00:49
ケンゾー
3位 00:41
ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク
番外編 2分巻き
遅れるショーもあれば、前倒しするショーもある。今季唯一の定刻より早くスタートしたショーながら、慣れたゲストは警戒心で15分前にはほとんど来場済み。取材者としては厳しいが、さらなる前倒しも期待してしまう。
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