繊維商社の帝人フロンティアは伊ミラノのアパレル企業であるセーブ・ザ・ダックと共同出資して、日本法人セーブ・ザ・ダック・ジャパンを5月29日に設立した。出資比率はセーブ・ザ・ダックが51%、帝人フロンティアが49%という内訳で、代表取締役は帝人フロンティア出身の治田兼一氏が務める。
帝人フロンティアは「セーブ・ザ・ダック(SAVE THE DUCK)」の日本における独占輸入販売を2020年に開始した。日本における近年のサステナブル機運の高まりが推進力となって年々販売を拡大しており、さらなる事業拡大を目的に今回の会社設立に至った。今後は、同社が有するオペレーション機能やリサイクル原料を使用した機能性素材の活用、日本市場のニーズに合った商品開発に注力していく。
「セーブ・ザ・ダック」は動物愛護と環境保護を理念としたサステナブルなビーガンウエアブランド。防寒アウターに動物由来の原材料を一切使用していない点が特色だ。商品のパディング(詰め物)に使用している特許素材「プラムテック(PLUMTECH)」は、ペットボトルをリサイクルした微粒子をポリエステル繊維と配合したダウンフェザーに代わるものだ。軽量で通気性、速乾性、保湿性などに優れており、家庭用洗濯機で丸洗いもできる。