米化粧品大手のコティ(COTY)はこのほど、「マルニ(MARNI)」とフレグランスおよびビューティ製品の開発・製造、販売に関するライセンス契約を締結した。2026年にフレグランスを発売するのを皮切りに、ビューティラインを立ち上げる。契約は40年以降も続く予定。コティは昨年、「マルニ」の親会社であるOTB傘下の「ジル サンダー(JIL SANDER)」とのライセンス契約を更新しており、今回の「マルニ」との契約によりOTBとのパートナーシップを強化する。
コティのスー・Y・ナビ(Sue Y. Nabi)最高経営責任者(CEO)は、「『マルニ』はファッション業界で高く評価されており、特にアジアとヨーロッパでブランド力が高い。このライセンス契約はマルチカテゴリー展開の可能性があるファッションブランドにフォーカスする当社の戦略に沿ったものだ」とコメント。マルニのバーバラ・カロ(Barbara Calo)CEOは、「『マルニ』の進化における極めて重要な瞬間だ。ブランドの世界観にシームレスに融合するフレグランスとビューティ製品を通じて新たな機会を切りひらく」と述べた。
コティは現在、「グッチ(GUCCI)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「クロエ(CHLOE)」「ダビドフ(DAVIDOFF)」「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「ジュープ(JOOP)」「ジル サンダー」「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」「エスカーダ(ESCADA)」などとライセンス契約を結んでいる。昨年、フレグランスライセンスを約20年間保有する「マーク ジェイコブス」と、新たにコスメラインのライセンス契約を締結したと発表した。