注目の新業態にみる、新しい「売り方」のアプローチ - WWDJAPAN
ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第67回

注目の新業態にみる、新しい「売り方」のアプローチ

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 ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、ファッション・香水メーカーが手掛ける新業態の話。(この記事はWWDジャパン2022年4月11日号からの抜粋です)

【賢者が選んだ注目ニュース】
「イエナ」が初のコスメセレクトブランドをスタート
ニッチ香水専門店「ノーズショップ」が新業態「コーグ」をスタート

 アパレル大手がビューティブランドを立ち上げるケースが続いている。ユナイテッドアローズの「ジュース」、アダストリアの「センアム」、ジュンも「ポロロッカ」を展開している。ライフスタイル提案型のブランドが広がる中、ファッションとビューティの分野はさらに重なってきている。

ブランドの世界観を広げる「ローパー イエナ」

 ベイクルーズ初のコスメセレクトショップ「ローパーイエナ」は、クリーンビューティを軸にセレクトした27ブランドに加えオリジナルの化粧雑貨を扱う。「ウカ」「ワフィト」など知名度の高いブランド以外に、国内発のニッチなブランドが多数そろっている点に注目したい。天然クレイのみのブレンドで作られた、さまざまな肌悩みに対応するマスクがそろう「クラーム」、アイラッシュ・アイブロウサロン発の眉ツールブランド「パリブロウ」、ヒノキやクロモジなど日本固有の樹木のアロマに着目した、飛騨高山発の「ゆいか」、羊蹄山の雪解け湧水をベースに北海道産の素材をふんだんに配合したニセコ発の「イコ」、創業70周年を迎える老舗製餡業の小豆を原料にした「コマメ」といった、それぞれにストーリーのあるブランドがセレクトされている。「イエナ」はウィメンズブランドだが、ビューティカテゴリーでは年齢やジェンダーを問わない点もポイントだ。

 ベイクルーズグループのブランドはアパレル大手他社に比べて、プライスラインやテイストに極端な差がないため、「イエナ」以外の顧客にとっても「ローパーイエナ」のMDは違和感なく受け入れられそうだ。

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