古着ビジネスのもう一つの川上“ウエス屋”を取材して考えさせられたこと - WWDJAPAN
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古着ビジネスのもう一つの川上“ウエス屋”を取材して考えさせられたこと

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 古着小売にとって、国内の仕入れ先には大きく“古着卸(古着問屋)”と“ウエス屋(ボロ屋)”がある。古着卸については以前取材した「鈴可」分を参照いただきたいが、今回は横浜にある1970年創業のウエス屋、桑宏商店を取材した。

WWD:桑宏商店の事業について聞きたい。

桑原洋介 桑宏商店 専務(以下、桑原):主なビジネスは、機械油などの汚れを拭き取るための布“ウエス”の製造・販売です。これが売上ベースで全体の6割ほど、さらに古着卸が1割ほど、日本国内では流通させづらい中古衣料の輸出が3割ほどです。

WWD:ウエスの原料となるのは、家庭から出される衣料ごみ?

桑原:はい。当社では、横浜市と川崎市の回収業者から原料を買っています。

WWD:「鈴可」は市と契約していたが、さまざまな形態がある?

桑原:そうですね。市町村ごとに異なると思います。

WWD:買った衣料ごみをどうする?

桑原:いったんプールして、手作業で選別します。まず、家庭から出された状態のままのビニール袋を破って、中身を作業台の上に広げます。

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