インスタグラム(Instagram)でフォロワー数25万を超える人気犬のブービー・ビリー(Boobie Billie)は9月15日、匿名希望の飼い主と共に人間向けのファッションブランドを立ち上げた。提案するのは、ブービーのシグネチャースタイルにちなんだミニバッグとシルクスカーフだ。どちらもカウ(牛)柄、ネオングリーンのゼブラ柄、ラベンダーのハウンドトゥース、クリーム地に“BUTTER”というタイポグラフィをのせたデザインの4種を用意。価格はバッグが270ドル(約2万8000円)、スカーフが80ドル(約8300円)で、公式オンラインショップ「ブービー・ワールド(boobie.world)」で販売している。
イタリアン・グレイハウンドとチワワのミックスであるブービーは2019年7月にインスタグラムアカウント(@boobie_billie)を開設。ワントーンベースのスタイルを中心としたファッショナブルな投稿で人気を集めてきた。特にスタイルの鍵は、デジタル処理で彼女に合うサイズに加工した「プラダ(PRADA)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「フェンディ(FENDI)」などのアイコンバッグ。そこから、今回自身のバッグを提案することになったようだ。バッグは人工皮革製で、ちょうど携帯電話、財布、リップグロス、ハンドジェル、マスクが入る大きさに仕上げられている。一方、スカーフは65cm×65cmで提案する。
米「WWD」によるZoomとメールインタビューで、ブービーは彼女の飼い主を通して、「これは私をフォローしてくれているベイビーたちに向けた、ブービーになるためのスターターパック」とコメント。「私も、皆に愛されている『ガニー(GANNI)』や『シャネル(CHANEL)』『ジャックムス(JACQUEMUS)』といったブランドが大好き。だから犬用の服は着たくないし、犬向けのブランドをつくるつもりも一切なかった。もちろん茶目っ気はあるけれど、これは真面目に取り組んでいるファッションブランドよ」と続けた。
また、ニューヨークで暮らすブービーは新型コロナウイルスのロックダウン中に新たに10万フォロワーを獲得。「ほんの一瞬でも皆を笑顔にできれば、それが助けになると分かっていた」とし、パンデミック最中のブランド立ち上げをためらっていたが、ミニバッグと60年代風のヘッドスカーフがこの数カ月間スエットパンツで過ごしていた人たちに元気を与えてくれるかもしれないと思ったという。そして、「ブランドのスローガンは、皆それぞれがゴージャスなエンジェルであるということを感じてもらうこと。私たちを止められるものは何もないのだから、自分らしいスタイルで堂々と振る舞おうと伝えたい」と語った。