WISDOM X (ウィズダム エックス)とは
大規模Web情報分析システム WISDOM X は、あなたの質問に、インターネットにあるいろんな人の意見や事例を探してきて、「なに?(いつ/どこ/だれ)」「なぜ?」「どうなる?」「それなに?」の4つの方式でお答えします。
どのような質問を入力すべきかわからない場合には、キーワードを入力すると回答可能な質問を提案する他、質問の回答からさらなる質問を提案し、情報のさらなる深堀りを行ったり、Web上に書かれていない仮説を生成したりすることも可能です。
WISDOM Xは、国立研究開発法人 情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所情報分析研究室を中心として開発され、2015年3月31日より試験公開しています。
システム開発の目的と背景については、公開時のプレスリリースをご覧ください。
結果表示
なに質問での回答は、システムが自動的にグルーピングして表示してくれます。
答えとなる単語だけでなく、その前後の単語もある程度確認できるように
「スニペット」と呼ぶかたちで表示します。
答えとなる単語は、WISDOM Xの自信のあるなしに応じて、4段階の文字サイズで表示されます。
回答の元文/関連した質問表示
スニペットをクリックすると、その答えを導きだす元になったサイトの元文とURLが、 ふきだしで表示されます。また 、得られた回答に関する「どうなる質問」「なぜ質問」「それなに質問」「質問提案」等への リンクを自動的に生成してくれるので、さらに深く知ることができます。
どうなる質問(未来分析) どうなる
「地球温暖化が進むとどうなる?」「ロボットが普及するとどうなる?」のような質問をすると、地球温暖化やロボットの普及といった出来事の結果として実際に起こるかもしれない「未来のシナリオ」をネット上の書き込みに基づいて出力します。
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WISDOM Xが回答であると認識したフレーズとその周辺の単語の一覧を出力しています。回答のフレーズ(例:「異常気象が発生する」)を緑色、 元の質問の一部のフレーズ(例:「地球温暖化が進み」)を青色で表示しています。
回答 / 回答の情報源 / さらに質問する
リストの項目のいずれか、例えば左の図の「地球温暖化が進み異常気象が発生する」をクリックすると、下の図のような黒い吹き出しが現れます。 吹き出しには、回答のフレーズ(オレンジ色の文字列)と、回答の情報源として回答が抽出されてきた元の文とそのURLが記載されています。 加えてそれらの下には、「さらに質問する」ためのリンクが記載されています。
「どうなる」質問をクリックすると、その質問に対する回答のリストが展開されて表示されます。 (回答が展開されて表示された後、出力全体が左上に自動的にスクロールします。) それ以外の質問、つまり「なぜ」質問、「それなに」質問、質問提案をクリックすると、新しいウィンドウ(あるいはタブ)が現れて、そこに回答が表示されます。
「さらに質問する」の「どうなる」質問をクリックして展開されたリストをもとに戻す場合は、下の図に示しているように、吹き出しの中の「回答を閉じる」をクリックします。
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WISDOM Xは、入力となった「なぜ質問」の回答になる可能性が高い文章をWeb上の文書から取り出し、以下のような、重要な単語だけを抜き出して表示した「スニペット」と呼ぶ形式で表示します。スニペットはシステムが与えた回答になる可能性が高い順に並べられ、最大200件まで表示されます。
スニペットでは回答とその関連情報を見つけやすいようにするため、質問に現れた単語は黒で表示し、理由や、根拠を表す表現(「理由」、「原因」、「ため」等)を青で表示します。また、各々のスニペットの下にあるURLから、回答が抽出された元のWeb文書にアクセスすることができます。
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それなに質問の回答では、質問の言葉に関する説明を表示します。
説明は、スニペット形式で表示されます。回答の下のリンクから、回答となる説明が記載されていたサイトを表示することで、全文を確認できます。
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入力された言葉に関する、WISDOM Xが答えることができる質問を表示します。「なに」「どうなる」「それなに」といった質問の種類や、質問の類似性に基づいて、グルーピングして表示します。「類似する質問をもっと見る」をクリックすると、そのグループにある質問を全て表示します。質問中の〇〇は「なに」「どこ」「だれ」等の疑問代名詞に相当するものとお考えください。