現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年3月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 霜柱俳句は切字響きけり |
2 | 子鬼いて秋草絵巻びょうびょう |
3 | 葉桜や疎遠になりし友の数 |
4 | 木犀の金銀こぼれ 猫の伸び |
5 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
6 | 新緑の伊豆の背中に汽車ポッポ |
7 | 花吹雪また戦争がかくれんぼ |
8 | 蹠よりはみ出してゆく雪解川 |
9 | 蛇逃げて我を見し眼の草に残る |
10 | 日盛りに蝶のふれ合ふ音すなり |
11 | 喫泉に顔打たす人を裏切るべく |
12 | 父の忌の噴井の底のうすあかり |
13 | 冬青空音信不通という遊び |
14 | 早春の飛鳥陽石蒼古たり |
15 | きしきしと牡丹莟をゆるめつつ |
16 | 春寒の百済観音の裳裾かな |
17 | 永き日の空の緞帳神のもの |
18 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
19 | 麦踏むやメフィストフェレス背後より |
20 | 其のちの噂聞きたしさくら餅 |
21 | 蟻の列しづかに蝶をうかべたる |
22 | 墓地の辺や水着の群れの遠ざかる |
23 | 地震を待つ千のまいまい記紀の山 |
24 | 牡丹へふたりの神父近づき来 |
25 | 月光のたばしる稲を刈りにけり |
26 | 陽炎の高さに少女歌劇団 |
27 | 青い繭一筋紡いで夢の中 |
28 | 人のため息星のため息クリスマス |
29 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
30 | うしろより見る春水の去りゆくを |
31 | 紫は水に映らず花菖蒲 |
32 | 天地の間にほろと時雨かな |
33 | 秋風や心の中の幾山河 |
34 | 石臼や妻抱く時も霜育つ |
35 | 涅槃図に行方不明の父の居て |
36 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
37 | 余命とは未だ逢わざる槌の子ぞ |
38 | 管楽器みな淫らなり十三夜 |
39 | 女房は下町育ち祭好き |
40 | 歩幅をも変へさす蟻の力かな |
41 | 大海と知りて戻りぬ蝸牛 |
42 | 黒きもの暗に飛び行く焚火かな |
43 | 羽抜鶏跳べばあらわになるアジア |
44 | 吾も春の野に下り立てば紫に |
45 | 蛇苺ここに国家のはじまれり |
46 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
47 | 遊ばれて昭和に戻るしゃぼん玉 |
48 | 花あれば 西行の日と おもふべし |
49 | 雪雲をまだ遊ばせて春立てり |
50 | 浮いてゐる春の鴨にもこころざし |
2024年10月5日 07時27分更新(随時更新中)