現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年2月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 茎右往左往菓子器のさくらんぼ |
2 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
3 | 重ね着の中に女のはだかあり |
4 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
5 | ものの芽のほぐるる先の光りをり |
6 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
7 | 木瓜咲くや漱石拙を守るべく |
8 | 蟇鳴くやカフカはわれを置き去りに |
9 | 精虫四万の妻の子宮へ浮游する夜をみつめていた |
10 | 大つぶの寒卵おく襤褸の上 |
11 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
12 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
13 | 啓蟄やこの世のもののみな眩し |
14 | 強霜の富士や力を裾までも |
15 | 咲き切つて薔薇の容を越えけるも |
16 | 秋霖の夕焼ほのと飛燕見ゆ |
17 | 探梅のこころもとなき人数かな |
18 | 虚子に問ふ十一月二十五日のこと如何に |
19 | 伊勢海老の不思議のこゑを秋の暮 |
20 | じやんけんの白き拳や花衣 |
21 | 黒猫の子のぞろぞろと月夜かな |
22 | すぐそこに来てゐる春や春を待つ |
23 | 夜寒さや吹けば居すくむ油虫 |
24 | 水仙や古鏡の如く花をかかぐ |
25 | 海に入りて生れかはらう朧月 |
26 | 春の夜のつめたき掌なりかさねおく |
27 | 雪女郎の眉をもらひし程の月 |
28 | 虚子一人銀河と共に西へ行く |
29 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
30 | 春の灯や女は持たぬのどぼとけ |
31 | 碧天や喜雨亭蒲公英五百輪 |
32 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
33 | おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ |
34 | この道しかない春の雪ふる |
35 | まぼろしの鹿はしぐるるばかりなり |
36 | 虚子もなし風生もなし涼しさよ |
37 | 金魚鉢に水の衰へ昼ふかし |
38 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
39 | 大き掌に枯野来し手をつつまるる |
40 | 君はいま大粒の雹、君を抱く |
41 | どうしようもないわたしが歩いてゐる |
42 | 穂田満たし空も流るる最上川 |
43 | 寒スバル裁かるがごと振り仰ぐ |
44 | 実ハマナス不法投棄の地に結ぶ |
45 | 愛憎や卓上に吹く虎落笛 |
46 | まぼろしの花湧く花のさかりかな |
47 | 空席があり冬山の紺の襞 |
48 | ルノアルの女に毛糸編ませたし |
49 | 山茶花の白を残して鳥立てり |
50 | たわたわと薄氷に乗る鴨の脚 |
2024年10月5日 05時38分更新(随時更新中)