現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年11月14日のデイリーキーワードランキング
1 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
2 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
3 | 降る雪を仰げば昇天する如し |
4 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
5 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
6 | 胎内の水音聴いてゐる立夏 |
7 | 家毎に地球の人や天の川 |
8 | コスモスを離れし蝶に谿深し |
9 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
10 | 弑逆あり流れゆく黄裳緑衣 |
11 | 姉の身に地割れ及びて水仙花 |
12 | いくたびも山を直視の遍路行 |
13 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
14 | 小雪降るむかしよこはまふらんねる |
15 | 葭切のをちの鋭声や朝ぐもり |
16 | 降る雪よ今宵ばかりは積れかし |
17 | 凪ぎわたる地はうす眼して冬に入る |
18 | こっそり来て尿してゆきし祭かな |
19 | 藍植うや孀ながらも一長者 |
20 | おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ |
21 | からだの風景を鷹が舞っている |
22 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
23 | さえざえと雪後の天の怒濤かな |
24 | 凩に木の股童子泣く夜かな |
25 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
26 | 白息のゆたかに人を恋へりけり |
27 | ある僧の月を待たずに帰りけり |
28 | 青芒歴史はさほど遠からず |
29 | 茎右往左往菓子器のさくらんぼ |
30 | をのこ子の小さきあぐら年新た |
31 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
32 | 江戸桜いらざる句々を散らしけり |
33 | 死者が出て川の匂いの冷索麺 |
34 | 拾得は焚き寒山は掃く落葉 |
35 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
36 | しづかなる力満ちゆきばつたとぶ |
37 | たわたわと薄氷に乗る鴨の脚 |
38 | 葬る夜の羊歯原すでに濡れて待つ |
39 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
40 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
41 | 麦秋の中なるが悲し聖廃虚 |
42 | 肛門を見せて鮟鱇ならびけり |
43 | この夜道誰かに逢はば雪女郎 |
44 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
45 | 遠足の女教師の手に触れたがる |
46 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
47 | 倒・裂・破・崩・礫の街寒雀 |
48 | 福寿草家族のごとくかたまれり |
49 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
50 | 雪の峰霧氷の峰と相対ふ |
2024年10月5日 07時27分更新(随時更新中)