児化
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児化(アルか、簡体字: 儿化、繁体字: 兒化、拼音: )とは、普通話や中国語の一部方言に確認できる発音表現である。接尾語としての「児」が音節として独立せず、前の音節と1音節として発音され語尾が巻舌音化する。このようにして発音された音節を児化韻(簡体字: 儿化韵、拼音: )と呼び、日本では通例「アル化(する)」と言う[1](実際のアル化の発音は「アル」の発音とは異なる)。巻舌音としては英語のrよりも強い[1]。北京語・東北官話・膠遼官話などの北方方言の話し言葉では頻繁に使用され普通話にも取り入れられているが、台湾など他地域での使用は稀で、このことから簡体字で「儿化」と表記するのが一般的である。文語より口語で多用されるが、近代日本の中国語教育では会話が重視されたために児化は日本においては主たる学習対象になっている[2]。
- 1 児化とは
- 2 児化の概要
r化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 16:33 UTC 版)
r化(アル化、児化)とは語が接尾辞-r(漢字では儿で表記する)を伴う場合、韻母の母音を調音する際に舌先が持ち上げられ、r音性母音となることをいう。r化に伴い従来の音節構造に変化が起こるものがある。 複韻母のうち、韻尾が i [ɪ]であるものは i が脱落する。 鼻韻母の鼻音韻尾は脱落する。ただし、韻尾がng[ŋ]であったものは母音が鼻母音として現れる。 単韻母のうち、iまたはüで構成される音節はそのあとに[ɚ]が加えられ、二重母音化する。これはnを脱落させたin・ünにも当てはまる。 zi・ci・si、zhi・chi・shi・riは声母に[ɚ]が加えられた音節に変化する。 明代北方方言を中心に児化が現れた。これはアルタイ語からの影響でなく、北方方言自らの音韻変化である。
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r化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/29 13:50 UTC 版)
「ラテン語とルーマニア語の音韻の変化」の記事における「r化」の解説
母音の間のlはrになる。この変化は二重子音の単音化の前でかつ上記の半母音化・下記の口蓋化の後に起きたものである。 ラテン語の二重子音llに由来するlや半母音化によって-lj- > [j]となったlには適用されない。 ラテン gelu > ルーマニア ger (寒さ) ラテン salīre > ルーマニア a sări (sărire) (跳ぶ)
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r化
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r化は、-l をつけることによって表す。例: ge'l (gēr 歌児) gel (gēnr 根児) tial (tiānr 天児) miengl (míngr 明児)
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