ユー‐ブイ‐ビー【UVB】
UVB
中波長紫外線。太陽光線を構成する光線のひとつで、目に見える可視光線の紫よりも波長の短い、目に見えない光線。紫の外側に位置するため紫外線と呼ばれる。紫外線は波長により、UVA(長波長紫外線:400~320nm)、UVB(中波長紫外線:320~280nm)、UVC(短波長紫外線:280nm以下)に分類される。UVBはオゾン層に吸収されるので、その変化に大きく影響を受け、また生物にも有害であり、人体に炎症(日焼け)、シミ、ソバカスを引き起こし、皮膚がんの発生につながるとされている。これがオゾン層の破壊が問題とされる理由である。
参照 オゾン層破壊物質、オゾンホールuvb
紫外線
(UV-B から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 01:50 UTC 版)
紫外線(しがいせん、英: ultraviolet)は、波長が10 - 400 nm[注釈 1]、即ち可視光線より短く軟X線より長い不可視光線の電磁波である。可視光線の紫色の外側という意味で紫外線という。1960年代(昭和35年)以前の呼び名は菫外線(きんがいせん)とも[1]。また、英語の ultra-violet からUVと省略される。
注釈
- ^ nm はナノメートルで、10-9 m に相当する。
出典
- ^ a b 真辺春蔵「照明研究の動向」『心理学研究』第37巻第6号、日本心理学会、東京都、1967年、368頁、doi:10.4992/jjpsy.37.364、ISSN 1884-1082、NAID 130002010602、JOI:JST.Journalarchive/jjpsy1926/37.364、NCID AN00123620、2014年2月14日閲覧。
- ^ a b 「地球と人間の歴史9 汚染と破壊」p269(週刊朝日百科 動物たちの地球141)朝日新聞社 1994年3月20日発行
- ^ a b 秋吉優史. “紫外線と光触媒の「工学的ウイルス対策」紫外線と光触媒の「工学的ウイルス対策」”. 大阪府立大学 放射線研究センター. 2021年1月22日閲覧。
- ^ 安藤義路「実験レポート 菫外線針孔写真」『写真工業』第50巻第6号、写真工業出版社、東京都、1992年6月、94-96頁、ISSN 0371-0106、NDLJP:3342369、全国書誌番号:00010716。
- ^ 国立国会図書館、CiNii、J-STAGEのWebサイトでキーワード「紫外線」または「菫外線」で検索した結果の出版年ごとの件数より
- ^ 「初歩から学ぶ紫外線殺菌 工業用水から上水道まで」p8 浦上逸男 工業調査会 2005年12月20日初版第1刷
- ^ “皮膚がんなどの発症なし 222nm紫外線(UV-C)繰り返し照射の安全性を世界で初めて実証”. Research at Kobe. 神戸大学 (2020年3月30日). 2021年6月11日閲覧。
- ^ “ウシオ電機と島根大、222nm-紫外線の眼(ラット)に対する暴露限界値の検討と安全メカニズムを解明”. 日本経済新聞 電子版 (2021年3月30日). 2021年6月11日閲覧。
- ^ “世界初、222nmの紫外線で褥瘡創傷を殺菌消毒。”. ウシオ電機株式会社 ホームページ. 2021年6月11日閲覧。
- ^ “現代社会に欠如しているバイオレット光が近視進行を抑制することを発見-近視進行抑制に紫の光-”. 慶應義塾大学医学部 (2016年12月26日). 2017年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月15日閲覧。
- ^ Grant, W. B. (2002). "An estimate of premature cancer mortality in the U.S. due to inadequate doses of solar ultraviolet-B radiation". Cancer Volume 94, Issue 6, pp. 1867-1875.[リンク切れ]
- ^ SUNARC - Sunlight, Nutrition, and Health Research Center
- ^ “イヌワシの目の仕組み・不思議:1,000m離れた獲物を見つけて捉える視力の良さ”. 参天製薬. 2022年8月23日閲覧。
- ^ “オゾン層の破壊に歯止め、フロンガス全廃の取り組み奏功 国連”. AFPBB News (株式会社クリエイティヴ・リンク). (2010年9月17日) 2023年5月15日閲覧。
- ^ 「オゾンホールの経年変化」 気象庁 2015年1月22日閲覧
- ^ 「紫外線の経年変化」 気象庁 2015年1月22日閲覧
- ^ [1][リンク切れ] WHO 2019年9月2日閲覧
- ^ 「紫外線情報の解説」日本国気象庁 2019年9月2日閲覧
UV-B (波長 280–315 nm)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 01:48 UTC 版)
「紫外線」の記事における「UV-B (波長 280–315 nm)」の解説
太陽光線の由来のもののうち、0.5%が大気を通過する。表皮層に作用し、色素細胞がメラニンを生成し防御反応を取る。これがいわゆる日焼けである。この際ビタミンDを生成する。日焼けとしては皮膚が赤くなり痛む、いわゆるサンバーン (sunburn)と呼ばれる日焼けを引き起こす。なお、こちらの日焼けの場合も最終的には色素の沈着と黒化を引き起こす。
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