RGBおよび輝度色差形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 03:14 UTC 版)
「Rec. 2020」の記事における「RGBおよび輝度色差形式」の解説
Rec. 2020はフル分解能の4:4:4サンプリングのRGBおよび輝度色差信号形式と、4:2:2および4:2:0クロマ・サブサンプリングの輝度色差形式を許容している。YCrCbおよびICTCP(YcCbcCrc)の2種類の輝度色差信号をサポートしている。 YCbCrは既存のSDTVおよびHDTVの運用方法との互換性が最優先とする場合に使用されることがある。YCbCrでの輝度(英語版)(Y')信号はガンマ補正されたRGB値(R'G'B'と記述)の加重平均 Y′ = KR⋅R′ + KG⋅G′ + KB⋅B′ として計算され、加重係数は KR = 0.2627, KG = 1−KR−KB = 0.678 および KB = 0.0593 である。同様の手法で、YCbCrの色差コンポーネントは C′B = 0.5⋅(B′−Y′)/(1−KB) = (B'−Y′)/1.8814 および C′R = 0.5⋅(R′−Y′)/(1−KR) = (R′−Y′)/1.4746 として計算され、ディジタル表示ではY′, C′B, および C′R 信号は定数を用いてスケーリングおよびオフセットされ、整数に丸められる。 ICTCP構成は「定輝度」輝度色差表示である。ICTCPは輝度情報を正確に保持することが最優先される場合に使用される。ICTCPの輝度信号はYCbCrでと同じ係数で計算されるが、ガンマ補正後のRGBからではなく、Y′ = (KR⋅R + KG⋅G + KB⋅B)′ とリニアなRGBから計算されてからガンマ補正される。ICTCPの色差コンポーネントはY'、B'およびR'信号からB'-Y'およびR'-Y'の範囲に依存した式で計算される。
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