RABe521形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/13 03:15 UTC 版)
「スイス国鉄RABe523形電車」の記事における「RABe521形」の解説
2003年からはバーゼルからドイツ国内へ乗入れるウィーセンタル線の運行をスイス国鉄のドイツ国内運行会社が担当してRBDe560形を改造したRBDe561形の000-005号機が使用されていたが、この代替用として製造されたドイツ乗入対応機がRBDe521 001-010号機である。ドイツでは電化方式はスイス国鉄と同じAC15kV16 2/3Hzであるが、パンタグラフがスイス国内用が最大幅1450mmのカーボン摺板のものであるのに対し、ドイツ国内用のもの最大幅1950mmのカーボン摺板のものとなっており、これをDの屋根上に1基搭載しているほか、ドイツ国内用の保安装置が搭載されている。 同様にバーゼルのレギオSバーンにもFLIRTが導入されることとなったが、こちらもRABe521形となり、011-030号機がスイス国内での運行用として導入されている。 車体塗装はRABe523形と同一のものであるが、AとDの側面機器室部に緑色の「R」の文字をデザインしたレギオSバーンのマークが設置されている。その他の仕様、性能等はRABe523形と同一である。 なお、RABe521 011号機はAC25kV 50Hzとの福電圧仕様の試作機となっており、フランス国内等での試運転に使用されていた。 2011年8月20日には、スイス国鉄の子会社のトゥルボの所有していたRABe526 651–659号機がRe521形に編入されて201-209号機となっている。この機体は2002年に経営破綻したスイス北東部のミッテルトゥールガウ鉄道を引継いだトゥルボがRABe523形をベースにAおよびBの乗降扉を片側1箇所とし、ドイツ国内用の保安装置および最大幅1950mmの舟体のパンタグラフを装備してドイツ国内線用機としたものであり、従来スイス国鉄のRBDe560形の同形機であるRBDe566 631-634号機で運行されていたEngen-コンスタンツ間のゼーハス線に導入してこれを置き換えている。なお運行はスイス国鉄のドイツ国内運行会社のSBB GmbHであり、トゥルボ所有時代より車体塗装はスイス国鉄所属機と同一のものでスイス国鉄のロゴとマークも入っており、側面の機械室部に「Seehas」のロゴが入れられている。
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