NCAAトーナメント始動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/07 10:50 UTC 版)
「カレッジバスケットボール」の記事における「NCAAトーナメント始動」の解説
1939年、全米大学体育協会(NCAA)によって、もう一つの全国大会が実施された。このNCAAトーナメントは開催地が年によって異なり、やがて毎年複数の場所で開催されるようになったことで、より多くのファンがニューヨークまで足を運ばずに試合を観戦できるようになった。これらの影響でNITは早期に創設され、長年NCAAより権威があったが、最終的にはNCAAトーナメントに人気も地位も奪われた。1950年、1949-50シーズンのCCNYビーバーズ男子バスケットボールチームがNITとNCAAトーナメントを二連覇(NITは12チーム、NCAAトーナメントは8チームで構成されていた時代)した影響を受け、NCAAはどのチームも両トーナメントに出場することはできないと裁定し、NCAAトーナメントに出場できるチームは、このトーナメントのみでプレーするべきだと事実上示唆したのであった。それからまもなく、ニューヨークを拠点とする1951年のスキャンダルに助けられ、NCAAトーナメントはカンファレンスチャンピオンとトップランクの大学チームの大半が出場し、以前より格調の高いものとなっていた。1960年にはNCAAトーナメントがNITを追い越し、1960年代から1970年代にかけては、UCLAがNCAAトーナメントで10回の優勝を果たすなど、西部地域のチームへのパワーシフトが進み、ニューヨークを拠点とするNITに出場していた大学からの注目度が高まっていった。1975年になると25チームから32チームへ増加し、1980年に48チーム、1985年に64チーム、2011年には68チームと出場チームが拡大されると、NCAAトーナメントへの関心はますます高まり、やがてすべての強豪カンファレンスに所属するチームが含まれるようになった。また、開催地の分布も改善され、出場チーム数はおよそ3分の1になった。 2011年、NCAAは68チームに拡大し、4つの出場枠を争う最後の8チームの勝者が決まると64チームに絞られ、これをファーストラウンドなどと呼んでいる。以前の1回戦は2回戦、2回戦は3回戦、スウィート16(Sweet Sixteen)は厳密には4回戦扱いとなった。 2016年は出場枠は拡大しなかったが、ラウンドナンバーは再び変更された。ベスト8チームを含む最初の4試合を「ファースト4 (first four)」と呼ぶようになり、その結果、最初の4試合が終わって64チームに絞られるまでは、1回戦扱いにはならなくなった。つまり、最初の4試合が終わると、次戦は2回戦になるのではなく、1回戦となり、32チームが残った時点でセカンド・ラウンド、スウィート16が3回戦、というようになった。
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