NC23型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 23:13 UTC 版)
「ホンダ・CBR400R」の記事における「NC23型」の解説
1986年7月7日発表、同月15日発売。CBRシリーズ排気量別バリエーションとして、ほぼ同時期に製造販売されていたCBR250R・CBR600F・CBR750・CBR1000F同様のフルカウルを装着するスーパースポーツモデルである。フロントフェンダーやフェアリングなどの形状に工夫を凝らすことで、空気抵抗を大幅に低減させることに成功した。 1988年に型式名は引き続きNC23型のままCBR400RRへ車名を変更。
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NC23型
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「ホンダ・CBR400RR」の記事における「NC23型」の解説
1987年12月15日発表、1988年1月19日発売。 型式名は先代のCBR400Rと同じであるほか、搭載される内径x行程:55.5x42.0(mm)・排気量399㏄のNC23E型水冷4ストロークカムギアトレーン4バルブDOHC並列4気筒エンジンもキャリーオーバーで当時の自主規制最高値となる59psであるが、以下の改良を実施した。 車体 フルカバードフェアリングをレーサーレプリカタイプのフルカウルへ変更 NC23E型エンジン シリンダーヘッドを設計変更 圧縮比を11.0→11.3へ変更 バルブ駆動はロッカーアームを排し直押しダイレクト式へ変更 バルブを3.8mmへ細軸化し径を吸気22mm/排気19.5mmへ大径化 マフラーはサイレンサーをアルミニウム製へ変更 水冷式オイルクーラーを搭載 これらの設計変更により最高出力59ps/12,500rpmはそのままに最大トルクは3.8㎏-m/10,000rpm→4.0㎏-m/10,000rpmへアップした 足回り サスペンションは以下の変更を実施 フロントは41mm径テレスコピックであるが円筒空気ばね併用を廃止 リヤはスイングアームであるが市販車としては初となるトラス構造のトライアームを採用 タイヤサイズは100/80-17→120/60-17(前)・130/70-18→150/60-18(後)へ極太低扁平化した上でバイアスからラジアルへ変更 ローター径296mmの前輪ダブルディスクブレーキをフローティング化 その他 タンデムシート下に容量4Lのユーティリティボックスを新設 燃料タンク容量が16→15Lへ減少 速度計ギアボックスの取り出しをフロントホイール(フロントフォーク/アウターチューブ)からカウンターシャフト(ドライブスプロケットカバー)へ移設 車重を乾燥165㎏/装備184㎏→乾燥162㎏/装備179㎏へ軽量化 日本国内年間販売目標16,000台、希望小売価格699,000円に設定した。 本型式の性能向上や設計変更の伴うマイナーチェンジについて本田技研工業は公式的な発表はしておらず、1988年7月・11月ならびに1989年6月にカラーリング変更・追加のみ行ったとしているが、CBR400RRことNC23後期モデルは、出荷時期により次の二つに大別する事ができる。 NC23後期モデルの前期生産車両('88モデル)全3色 1988年1月出荷開始:白×青×赤(テラブルー×ファイティングレッド)、黒×灰(グラニットブルーメタリック) 1988年7月出荷開始:白×青×紺(セイシェルナイトブルー×パールクリスタルホワイト) 1988年の全日本ロードレース選手権 TT-F3クラスに投入されたチームHRCによる競技専用の最新レーサー(注:当時)RCB400を模したカウリングと彩色が与えられたモデル。外観上の特徴として、燃料タンク側面のウイングマークが80年代を象徴するクラシカルな羽を模した図柄である点、角ばったバックミラーが採用されている点、車体の一部に「Hurricane」のペットネームが配されている点などが挙げられる。 当該年式は同年車体色の違いを問わず全モデルに黒いヘッドライトカバー(64105KY2700ZA、64106KY2700ZA)が装着されており、白基調のボディカラーの車体では、ヘッドライトカバーの存在が際立つ。 NC23後期モデルの後期生産車両('89モデル)全3色 1988年12月出荷開始:白×青×赤(パールクリスタルホワイト×テラブルー×ファイティングレッド)、黒×灰(グラニットブルーメタリック×ブリッツグレーメタリック) 1989年6(7)月出荷開始:青×紺×白(セイシェルナイトブルー×パールクリスタルホワイト) 燃料タンク側面のウイングマークをモダンでシンプルな図柄へと刷新、バックミラーには本体およびステーに流線形が用いられた新規のエアロデザインを採用、「Hurricane」のペットネームは削除されている。通称「猫目」とも呼ばれた印象的な二眼ヘッドライトの黒い縁どりカバーは型番を更新・2色設定とし、カウリングが白基調の赤色および青色の車体のヘッドライトカバーにはボディカラーに合わせた白い部品(64105KY2700ZC、64106KY2700ZC)が用いられ、その存在感が抑えられた仕上がりとなっている。
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