KFX-E
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 21:09 UTC 版)
「T-50 (航空機)」の記事における「KFX-E」の解説
計画が停滞している「韓国次世代戦闘機KFX」に変わる新コンセプトとして、KAIが提案したT-50をベースとする戦闘機。小型の単発機で、限定的なステルスを備え、F-16とF-35の中間的な性能を目指していた。 ベースとなるT-50が小型であることから、既存のKFXプランに対してステルス面で有利で、KF-16のほか、旧式化・老朽化が進むF-4D/EやF-5E/Fを置き換えて、北朝鮮の主力とするMiGシリーズを相手にするには十分な性能を発揮できるとされていた。また、T-50の開発経験を活かすことができ、一部部品を共有することでコスト削減にも繋がることから、メーカー側は有力視していた。 しかし、小型ゆえに航続距離や武装、発展性への懸念があり、日本や中国のような大国を相手にするには、不適当ではないかという防衛事業庁や国民からの批判があった。また、KFX共同開発に参加しているインドネシアから、KFXが何の成果も出していないのに別機体の開発へと切り替えることに対して批判が出たこともあり、最終的には元のKFXにおいて双発機プランを採用することが決定して、T-50の派生型としてのKFX-E案は立ち消えとなった。
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