GAの基準(20の質問)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 22:56 UTC 版)
「ギャンブル依存症」の記事における「GAの基準(20の質問)」の解説
ギャンブラーズ・アノニマス(GA)は「強迫的ギャンブル」を慢性的で進行的、不可逆的な病気(illness)としている。診断できるのは当事者自身のみであり、(当事者同士や医療関係者を含め)他者が診断することは想定していない。一方で、「20の質問」と呼ばれる20項目を挙げており、7項目以上に該当すると「強迫的ギャンブラーの可能性が極めて高い」としている。帚木はこの基準の特徴について、「現在ギャンブルを行っていないことが、必ずしも治癒していることを意味しない」というギャンブル依存症の特徴を踏まえ、「~はあったか」という「過去形」を使用している点にある、と述べている。 ギャンブルのために仕事や学業がおろそかになることがあったか? ギャンブルのために家族が不幸になることがあったか? ギャンブルのために評判が悪くなることがあったか? ギャンブルをした後で自責の念を感じることがあったか? 借金を払うための金を工面するためや、金に困っている時に、何とかしようとしてギャンブルをすることがあったか? ギャンブルのために、意欲や能率が落ちることがあったか? 負けたあとですぐにまたギャンブルをして、負けを取り戻さなければと思うことがあったか? 勝ったあとですぐにまたギャンブルをして、もっと勝ちたいという強い欲求を感じることがあったか? 一文無しになるまでギャンブルをすることがよくあったか? ギャンブルの資金を作るために借金をすることがあったか? ギャンブルの資金を作るために、自分や家族のものを売ることがあったか? 正常な支払いのために、「ギャンブルの元手」を使うのを渋ることがあったか? ギャンブルのために、家族の幸せをかえりみないようになることがあったか? 予定していたよりも長くギャンブルをしてしまうことがあったか? 悩みやトラブルから逃げようとしてギャンブルをすることがあったか? ギャンブルの資金を工面するために、法律に触れることをしたとか、しようと考えることがあったか? ギャンブルのために不眠になることがあったか? 口論や失望や欲求不満のために、ギャンブルをしたいという衝動にかられることがあったか? 良いことがあると、2、3時間ギャンブルをして祝おうという欲求が起こることがあったか? ギャンブルが原因で自殺しようと考えることがあったか? — ギャンブラーズ・アノニマス日本 インフォメーションセンターのホームページおよび帚木2004、34-36頁より。
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