フチバチニブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/11 14:25 UTC 版)
フチバチニブ (英語: Futibatinib) は経口悪性腫瘍治療薬であり、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)が有するチロシンキナーゼ活性を阻害することで作用する分子標的薬である[1]。大鵬薬品工業により開発され、2022年9月にアメリカ食品医薬品局により、FGFR2融合遺伝子陽性の肝内胆管癌の2次治療以降に対して承認された[2]。製品名はリトゴビ (Rytgobi)。日本では2023年6月に、FGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道癌の2次治療以降に対して承認された[3]。なお同年8月時点で保険薬価は未収載であったが[3]、8月30日に1錠当たり10,252.50円で薬価収載された[4]。
- ^ a b “Futibatinib, an Irreversible FGFR1-4 Inhibitor, in Patients with Advanced Solid Tumors Harboring FGF/ FGFR Aberrations: A Phase I Dose-Expansion Study”. Cancer Discovery 12 (2). (February 2022). doi:10.1158/2159-8290.CD-21-0697. PMC 9762334. PMID 34551969 2023年9月1日閲覧。.
- ^ “FDA D.I.S.C.O. Burst Edition: FDA approval of Lytgobi (futibatinib) for adult patients with previously treated, unresectable, locally advanced or metastatic intrahepatic cholangiocarcinoma harboring fibroblast growth factor receptor 2 gene fusions or other rearrangements”. Drugs. FDA (2022年11月23日). 2023年9月1日閲覧。
- ^ a b c d “FGFR2融合遺伝子陽性胆道癌にさらなる経口薬”. 日経メディカル (2023年8月18日). 2023年9月1日閲覧。
- ^ “FGFR阻害剤「リトゴビ®錠4mg」新発売のお知らせ”. 大鵬薬品 (2023年8月30日). 2023年10月11日閲覧。
- ^ a b “医療用医薬品:リトゴビ”. KEGG MEDICUS 医薬品情報 (2023年8月23日). 2023年9月1日閲覧。
- 1 フチバチニブとは
- 2 フチバチニブの概要
- 3 外部リンク
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