DCAM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/05 22:09 UTC 版)
DCAM (Deployable CAMera,DCAM)は、2010年5月21日に打ち上げられた独立行政法人宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)及び月・惑星探査プログラムグループ(JSPEC/JAXA)が開発した小型ソーラー電力セイル実証機IKAROSと、やはり宇宙航空研究開発機構が開発し、2014年12月3日に打ち上げられた小惑星探査機はやぶさ2に搭載された、探査機本体から分離して撮影を行う分離カメラである。IKAROSにはDCAM1、DCAM2の2機のDCAMが、はやぶさ2にはDCAM3が搭載され、DCAM1、DCAM2は最小の惑星間子衛星としてギネス世界記録に認定されている。
注釈
- ^ DCAM1、DCAM2の大きさについては、JAXA、2010、『IKAROS(イカロス)専門チャンネル 世界初のソーラー電力セイル展開状態の撮像成功!』2016年1月11日閲覧 のように、直径5.5センチメートル、高さ5センチメートルとしているように文献間で違いがある。ここでは研究論文である森、津田、澤田(2011)p.168と、澤田、森、奥泉ら(2012)p.435の数値である直径55ミリメートル、高さ約60ミリメートルを採用する。
- ^ 松浦(2014)pp.385-386によれば、DCAM3はDCAM1、DCAM2と同じ片持ち梁により保持方法を選んだが、質量が倍になったため、打ち上げ時の振動に耐えるように設計することが難しかったという。
出典
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- ^ 松永、稲川、澤田(2009)p.255、宮坂、木村、澤田ら(2010)p.23
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- ^ 松永、稲川、澤田(2009)p.255、森、津田、澤田ら(2012)p.284、松浦(2014)pp.368-369、p.374-375
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- ^ 松永、稲川、澤田(2009)p.255
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- ^ 荒川、和田、はやぶさ2 SCI/DCAM3チーム(2013)pp.155-156、松浦(2014)pp.385-386
- ^ 荒川、和田、はやぶさ2 SCI/DCAM3チーム(2013)p.155、荒川、和田、小川(2014)
- ^ Kazunori Ogawa、Masahiko Arakawa、Hirotaka Sawadaら(2013)、松浦(2014)pp.383-384
- ^ a b 小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会(19/4/11)-JAXA
- ^ 小惑星探査機「はやぶさ2」衝突装置の作動の確認について-JAXA
- ^ 松永、稲川、澤田(2010)、松浦(2014)pp.386-387
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