直流バイアス
(DCオフセット から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/22 08:01 UTC 版)
時間領域で周期関数を記述する場合、直流バイアス(直流成分、直流オフセット、直流係数)は波形の平均値である。平均振幅が0の場合、直流オフセットがないということである。直流成分のない波形は、直流バランス(DC-balanced)または直流フリー(DC-free)な波形として知られている[1]。
- ^ Kees Schouhamer Immink (March 1997). “Performance Assessment of DC-Free Multimode Codes”. IEEE Transactions on Communications 45 (3): 293–299. doi:10.1109/26.558690 . "The dc-balanced or dc-free codes, as they are often called, have a long history and their application is certainly not confined to recording practice."
- ^ “Archived copy”. 2016年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月30日閲覧。
- ^ Randall Aiken. “What Is Biasing?”. Aikenamps.com. 2012年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月16日閲覧。
- 1 直流バイアスとは
- 2 直流バイアスの概要
DCオフセット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 06:10 UTC 版)
「ダイレクトコンバージョン受信機」の記事における「DCオフセット」の解説
ダイレクトコンバージョン受信機では受信した信号を直流成分を含む低い周波数に直接変換して増幅を行う。変換直後の信号レベルはとても低いため、信号以外の直流(DC)成分がわずかにでもあると信号のひずみや増幅器の飽和などの問題が発生する。スーパーヘテロダイン受信機の場合は、受信した信号をいったん中間周波数に変換して増幅を行うため直流成分を中間周波段のフィルタで容易に取り除くことができ、問題になることはない。 ダイレクトコンバージョン受信機でのDCオフセットの主な原因として以下のものがある。 局部発振出力の回り込み 外部に放射された局部発振出力の再受信 強い妨害信号 局部発振出力の一部が前段の低雑音増幅器などに回り込んだ場合、増幅された後にミキサ回路で局部発振出力と混合され、両者のわずかな位相のずれにより直流成分が発生する。 また、局部発振出力の一部がアンテナまで回り込んだ場合は電磁波として外部に放出され、周囲の車や建物などで反射されて再度アンテナに受信される。この信号も局部発振出力の回り込みの場合と同様に直流成分の発生源となる。この場合は周囲の状況の変化によりDCオフセット値が変動する。 受信信号の近くに非常に強力な信号があり何らかの経路で局部発振出力に回り込んだ場合も、低雑音増幅器経由の同じ信号と混合され両者の位相のずれによりDCオフセットが発生する。DCオフセットの値は妨害信号のレベルにより変わる。 DCオフセットの基本的な解決策は、十分なシールドと適切な設計により外部/内部双方の信号の回り込みを減らすことである。DCオフセット値の変動が少ない場合は、DCオフセットをキャンセルする回路を設けるなど、回路的な工夫で対応できる。また、FSKのような直流成分が少ない変調方式を用いる場合、直流成分をフィルタで低減することでDCオフセットの影響を減らすことができる。
※この「DCオフセット」の解説は、「ダイレクトコンバージョン受信機」の解説の一部です。
「DCオフセット」を含む「ダイレクトコンバージョン受信機」の記事については、「ダイレクトコンバージョン受信機」の概要を参照ください。
- DCオフセットのページへのリンク