鳥渡とは？ わかりやすく解説

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 13:33 UTC 版)

副詞

ちょっと【一寸・鳥渡（いずれも当て字）】

1. 数量・時間・程度などが少ないさま。少し。しばらく。わずか。
   • 「の」をつけて連体修飾語や、「だ」などをつけて述語としても用いられる。
2. ある物事を軽い気持ちで行うさま。試みに行うさま。
   • 「いいや、僕は今度遠い所へ行くからね、その前一寸お前に遭いに来たよ。」 「兄さん。行っちゃいけませんよ。蜂雀もあんな遠くにいるんですし、僕ひとりぼっちになってしまうじゃありませんか。」（宮沢賢治『よだかの星』）
   • 小説めいたものをちょっと書いてみた。
3. （意向や関心の表明など）
   • ここらでちょっと休憩にしよう。
   • 退職後はちょっとボランティア活動でもと思っているんですが。
   • ちょっと興味があって調べてるんです。
4. （依頼や相手への働きかけ、命令など）
   • いまちょっとよろしいでしょうか。ちょっとお願いしたいのですが。
   • ちょっとこっちに来てもらえるかな。
   • ちょっと待った。ちょっと止めてくれ。
5. （逆説的に）結構、かなり。なかなか。それなりに。わりと。
   • ちょっと面白い作品だね。
   • 業界ではちょっと名の知られた人物だ。
6. （譲歩を導いて）少々。
   • ちょっと勉強ができるからって生意気に。
   • ちょっとくらい外国語を勉強したってそう簡単にしゃべれるようにはならない。
7. （困難、不可能、不審、当惑などの否定的感情）そう簡単には。容易には。これは相当に。とても。どうも。
   • ちょっと難しいね。ちょっとできそうにないな。
   • ちょっとよくわからないんだけど。ちょっとどうかな。
   • ちょっと困ったなあ。ちょっとやだなあ。ちょっと怖いよ。
8. （失敗、誤認、反省などのニュアンス）
   • ちょっとかんちがいしてしまった。
   • うっかりしてちょっとなくしてしまいまして。
   • あれは大失敗だったと思ってちょっと反省しております。
9. （意味を曖昧にぼかす）
   • 「どちらまで」「ちょっとそこまで」
   • 「何やってるの」「うんまあ、ちょっと」（あまり詮索してほしくないといったニュアンス）
   • 「お茶飲む？」「今はちょっと」（あまりほしくないといったニュアンス）
   • ああいうのはちょっとね…。（困る、いやだ、やめてほしい、ついていけない等といったニュアンス）

発音^(?)

ちょ↘っと

ちょ↗っと

IPA: /ʨotto/

X-SAMPA: /ts/otto/

関連語

語義1

• 類義語:少し、ちと、ちっと、ちょっぴり、いささか、やや、少少、若干、多少、二三、気持ち、心持ち、幾らか、幾分

感動詞

ちょっと【一寸・鳥渡（いずれも当て字）】

1. 相手に軽く呼びかける語。
2. 相手をとがめる語。
   • ちょっとそこ、何やってるの。ちょっとやめて下さいよ、もう。