高軌道傾斜角天体の軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 14:00 UTC 版)
「プラネット・ナイン」の記事における「高軌道傾斜角天体の軌道」の解説
軌道長半径が 100 au 未満で大きな軌道傾斜角を持つ太陽系外縁天体は、プラネット・ナインと他の巨大惑星の両方の影響を受けている可能性がある。軌道が垂直な状態になった eTNOs は近日点距離が小さいため、海王星やその他の巨大惑星の軌道と交差しうる。これらの惑星と遭遇することによって eTNOs の軌道長半径は 100 au 未満にまで小さくなる。こうなるともはやこの天体はプラネット・ナインの影響を受けなくなり、(528219) 2008 KV42 (英語版)のような軌道になる。これらの天体の最も長寿命な軌道分布は非一様であると予測されている。大部分は近日点距離が 5〜35 au の範囲であり、軌道傾斜角は 110° 未満であると予想される。またそれらとは離れた軌道要素の、軌道傾斜角が 150° 付近で近日点距離が 10 au 付近にも分布していると予想される。これらの天体は、これまではオールトの雲に起源を持つという説がこれまでに提唱されていた。オールトの雲は、太陽から 2,000〜200,000 au の距離を取り囲む理論上の氷微惑星の雲である。
※この「高軌道傾斜角天体の軌道」の解説は、「プラネット・ナイン」の解説の一部です。
「高軌道傾斜角天体の軌道」を含む「プラネット・ナイン」の記事については、「プラネット・ナイン」の概要を参照ください。
- 高軌道傾斜角天体の軌道のページへのリンク