高機動型ザクIIとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書

高機動型ザクIIとは? わかりやすく解説

高機動型ザクII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/18 21:11 UTC 版)

高機動型ザクII(こうきどうがたザク・ツー、ZAKU II HIGH MOBILITY TYPE)は、「ガンダムシリーズ」のうち宇宙世紀を舞台とした作品に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」のひとつ。


注釈

  1. ^ いずれの資料も、カラーページでの型式番号は "MS-06R-3S" である。
  2. ^ 『第08MS小隊』公式サイトにて「高機動型ザク」の呼称で紹介されていたが、2019年7月頃から「高機動試作型ザク」に改訂された。ただし、2021年のYoutube「ガンダムチャンネル」内のコンテンツ「昼MS」では「高機動型ザク」とされた[66]
  3. ^ ガンダムカードビルダー』シリーズ、『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズ、『SDガンダム GGENERATION』シリーズといったゲーム作品で見られる呼称。
  4. ^ ザクIIのものとは形状が異なるとされる[67][68]
  5. ^ 資料によってはMS-14のデータ収集のために開発され、MS-09MS-09Rにも技術がフィードバックされたとしている。[69]
  6. ^ 第1話のサンダース軍曹の発言より。
  7. ^ 公式サイトより。小説版では、1機が護衛のザクIIに追われて消息不明としている。
  8. ^ 『MSD』の設定では、一貫して「熱核ジェット」ではなく「熱ジェット」と記述されている。
  9. ^ ただし、3機とも9.5mとする資料が多い。
  10. ^ 同作品は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の世界観をもとにしているため、本項に記述する。
  11. ^ ダリルは「リユース・P・デバイスが無ければこいつは只の陸戦型ザクIIだ」「高性能な水陸両用MSと比べたら見劣りする初期生産型さ」と述べているが、実際に陸戦型ザクIIをベースにしているのか、性能的な形容なのかは不明。

出典

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高機動型ザクII(R-1型)

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「高機動型ザクII」の記事における「高機動型ザクII(R-1型)」の解説

MSV』で設定され機体。単に「高機動型ザクII」とされることが多いが、先行量産型とも呼ばれるR型として最初量産タイプRP型から生産効率上のため構造整理おこなわれ外部設置式伝導ケーブルサーキット増加している。また小型スラスター追加や、腰部インテグラルタンク胴体部や脚部への分散配置おこなわれている。さらに推進剤積載量確保するため、ザクII F型ベースではなく全面的に再設計されたとも言われる脚部外観上はRP型と大きな変化はないが、上記理由によりまったく新し構造変更されたという。 外観的通常のザクII変わらない部分にも若干変更がみられ、右肩正面下部に2本のインテーク状のスリットシールド裏側2つ補強リブ、左肩スパイク・アーマー外縁補強、肘の円形張り出し腰部フロント・アーマーの4つ台形状の張り出し追加されている。 F型からかなりの設計変更をともなうことから、R-1型の生産ライン設けられ施設少なく、またメイン・エンジンの動作不良多発したこともあり、初期生産分として発注され22機の生産とどまっている。機体実戦テスト兼ねて本国防衛本隊などの要塞基地や、パトロール艦隊へ配備されているが、推進剤をすぐに使い切ってしまうパイロット続出している。これは、一年戦争初期一週間戦争ルウム戦役多く優秀なパイロット失っていることも原因一つである。 制式塗装グリーンで、F型に近いが同機の黒い部分胴体と同じ濃いグリーンである。ただし、ア・バオア・クー防衛部隊に配備され機体F型同一塗り分けとなっている。 個人用カスタム機 ブレニフ・オグス専用機MSV』に登場する制式塗装のR-1型を、書籍機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑においてはブレニフ・オグス中佐機体であるとしている。ルウム戦役後の数ヶ月間に搭乗している。 制式塗装であるためカスタム機要素はなかったが、『エース・パイロットログ』で新たにパーソナル・エンブレム(撃墜マーク入りの斧と"Master of Hawk"の文字)が設定され同時にプレミアムバンダイで予約開始された『マスターグレード』の本機では左胸に描かれている。 シン・マツナガ専用機マスターグレード』(Ver.2.0ではない)では、シン・マツナガ機体をR-1型としている。宇宙世紀00797月下旬マツナガ本国召喚され大尉昇進した際に受領し慣熟飛行をおこなっている。塗装は白とグレー基調としているが、R-1A型とは塗り分けマーキング異なる。 ニムバス・シュターゼン専用機 漫画『ザ・ブルー・ディスティニー』登場型式番号や名称は明らかにされないが、右肩腰部アーマー脚部タンクにR-1型の特徴見られる。肩のスパイク・アーマーシールドは赤で塗られており、ザク・マシンガンヒート・ホーク携行する。 ニムバス・シュターゼン少佐当時)が搭乗自身退路確保するためにMS全機前面に出るよう命令する司令官反発し損傷した機体後退させる激高する司令官ザクII撃破したあと残る全機撤退成功上官殺しの件は生存者嘆願もあり事故として処理されるが、ニムバス大尉降格される。なお、この戦闘はまだR型開発されていないルウム戦役でのこととされている(ただし、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では後述通りルウム戦役R型存在する)。

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「高機動型ザクII(R-1型)」を含む「高機動型ザクII」の記事については、「高機動型ザクII」の概要を参照ください。


高機動型ザクII(R-1A型)

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「高機動型ザクII」の記事における「高機動型ザクII(R-1A型)」の解説

一般に「高機動型ザクII(MS-06R)」は本機指し、『MSV』で詳細な型式番号設定された。『ギレンの野望』をはじめとする一部ゲームでは「改良型」とも呼ばれる推進剤消費量問題解決するため、背部脚部燃料タンクカートリッジ式改修されたのがR-1型との最大相違点である。特に脚部のものは円筒形形状変更されている。これにより母艦内での補給簡便化されたほか、宇宙空間での補給も可能となり、本機擁する小隊には補給カートリッジ搭載したザク随伴することとされている。以上により、作戦行動時間延長されている。また不調であった推進器類はエリオット・レム中佐周囲反対押し切りツィマット社製のものに換装したと言われる本機からコックピット脱出システム採用されており、緊急時シート基部前方射出することが可能となっている。基部ある程度推進機能持ち太陽電池生命維持装置なども搭載されている。搭乗時にはサバイバル・キットとの接続可能な専用ノーマルスーツ(M79F MK.III)とヘルメット(M78D MK.VI)の着用義務付けられている。 運用試験で高成績をおさめ、生産工程問題点ある程度解消されいくつかの拠点生産が可能となる。また各部隊から熟練パイロット照合し適正な配備なされていく。しかし、生産工程複雑さゆえに、生産ライン時期によって機体ごとの性能ばらつき生じている。外装も、R-1型と同型のものとF型から流用した機体がある。 本機稼働条件が複雑であるものの、極めて高性能であることからエース・パイロットからの評価は高い。しかしながらコストの高騰によりF型のような大量生産にはいたらず、R-1型からの改修機が10機ほどのほか、生産途上のR-1型11機の仕様変更含めた新規生産56機にとどまり、計80程度生産終わっている。このため熟練パイロットの間では「連邦軍戦艦沈めるよりも、Rタイプ手に入れるほうが難しい」とまで言われている。後に開発されMS-09ドム設計影響与えた機体でもある。 『GUNDAM OFFICIALS』では背面画稿がR-1型と同一のものになっている脚部推進剤タンク)。 個人用カスタム機 黒い三連星専用機 書籍SFプラモブック1 機動戦士ガンダム REAL TYPE CATALOGUE』が初出黒い三連星ドムとともに地球降りる直前まで使用した機体で、ザクII S型からチームカラーとなった黒、紫、グレーの3色で塗り分けられている。右肩シールドには黄色いパーソナル・エンブレムが描かれているが、これは本来は突撃機動軍章であるものの、黒い三連星MS以外には使用されていないといわれる機体番号ガイアが「03」、マッシュが「02」、オルテガが「06」。グラナダ工廠でR-1型の基礎フレーム用いて製造されており、ほかの同型機とは細部意匠多少異なる。ガイア機は頭部にブレード・アンテナが装備されることもある。 ムックHOW TO BUILD GUNDAM 2』に、のちに『MSV』に携わる小田雅弘川口克己による改造作例掲載された。武装は1機がザク・バズーカジャイアント・バズ砲身付けたもの、ほかはマゼラトップ砲いずれも外付け弾倉追加)を携行しているが、前者は『マスターグレード』として発売された際に320mm試作バズーカ「LB16K」として設定立体化された。さらに後部ジャイアント・バズのものに差し替えることで「LB19K」となる。 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、一年戦争終結後ジオン独立同盟によって3機とも保管されており、サイド3宙域ガイア機(ブレード・アンテナ装備)にシャア・アズナブル大佐マッシュ機にカムジ准尉オルテガ機にファビアン・フリシュクネヒト少尉搭乗してホワイトベースII」のMS隊を撃退するシン・マツナガ専用機MSV』に登場。「ソロモン白狼」の異名をもつシン・マツナガ大尉搭乗機でもっとも有名な機体で、パーソナル・カラーである白を基調する。R-1型がベース機とされ、肩、肘、腰部フロント・アーマーにR-1型と同じ意匠見られる(ただしデザイン時期はこちらが先)。頭部には基本的にブレード・アンテナを装備するが、未装備画稿存在するまた、のちにランドセルスラスターヅダ土星エンジン技術応用したものに換装したとも言われるソロモン防衛戦の際、主が不在の間に格納庫内で連邦軍ソーラーシステム焼かれ消失する。 スマートフォンゲームアプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』のイベントソロモンの悪夢」では、ソロモン防衛戦ドズル出撃後に本国召喚命令無視して右翼守備隊合流するも、ダメージ負って戦線離脱ドロワ帰投する。 『マスターグレード』(Ver.2.0)と『ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー』ではR-1Aとされるものの、脚部推進剤タンクデザインはR-1型と同じになっている。これについて前者説明書では「円筒形のものより大容量のカートリッジタンク」とされ、後者では製造工廠生産時期違い加え、R-1型とする資料存在や、広報用の代替機説などさまざまな見解示されている。漫画MSV-R 虹霓シン・マツナガ』でも同様に脚部推進剤タンクはR-1型と同型になっているシン・マツナガ専用機カスタムタイプ) もともとは『MSV』で上記マツナガ専用機両肩ともスパイク・アーマー時期があった(と言われている)とする文字設定から始まり小田雅弘が『ホビージャパン』でそれをもとに製作した作例(「MS-06R-1A改」とされ、塗り分け上記異なる)を、『ガンダムエース連載の「MSVスタンダード」で大河原邦男イラスト化し、さらに『MSV-R』で彩色画稿化し設定追加したのである。「カスタムタイプ」の名称はプレミアムバンダイから『マスターグレード』で発売され本機商品名よる。MSVスタンダード」での塗り分け作例踏襲しつつ腕部アレンジなされており、上記機体同様R-1型の意匠見られる作例およびMSV-R版はF型と同じ)。 『MSV-R』では上記機体とは別のマツナガ大尉代替機とされており、適正なパイロットが見つからなかった余剰機を転用している。R-1型からの改修機とされ、脚部推進剤タンク円筒形塗り分けは「MSVスタンダード」からさらに変更されており、白のほかにグレー濃淡2色使われている。足の甲の青は作例踏襲しており、同じくMSV-R』で設定され専用FS型とも共通する。なお、両肩スパイクに「白狼」の文字記されている本機は、宣伝写真用に画像加工されたものであるとする説もある。 漫画MSV-R 虹霓シン・マツナガ』では、グラナダ工廠エリオット・レム少佐MSV設定では当時中佐)が各種戦闘記録をもとに調整加え性能向上を試していたR-1型がR-1A型に改修されマツナガ大尉譲られるデギン・ザビ公王の直命により、ミネバおよびゼナ・ザビ座乗するグワジン級戦艦アクシズ送り届ける際に搭乗武装はロング・バレルのザク・マシンガンゲルググ用のロケット・ランチャー、ジャイアント・ウォーハンマーや大型ヒート・ホーク使用する最後連邦軍艦隊足止めするために有志ともにとどまりラストでは四肢失い漂流する本機描かれているが、コックピット・ハッチ開いている。 マサヤ・ナカガワ専用機MSV』に登場ア・バオア・クーEフィールド防空大隊所属マサヤ・ナカガワ中尉搭乗する機体。ブレードアンテナが頭頂部に装備されており、右肩シールドはR-1型と同じだが、右肩ブロックスリット塞がれている。茶色基調としたパーソナルカラー塗装されており、連邦軍では一時期上半身写真しか確認されていなかったため、迷彩施した地上用機体誤認されている。 『エース・パイロットログ』ではEフィールド防空大隊エンブレムイノシシ図案)が設定され同時期にプレミアムバンダイで予約開始された『マスターグレード』の本機では左上腕部描かれている。 エリック・マンスフィールド専用機MSV』に登場ジオン本国防空本隊所属エリック・マンスフィールド中佐搭乗する機体グレー低彩度迷彩パーソナルカラー塗装されており、ブレードアンテナが側頭部装備されている。右肩には本国防空隊グリフォンエンブレム描かれている。ア・バオア・クー攻防戦でも確認されており、ギレン・ザビとともに本国から移動した推測されている。 ロビン・ブラッドジョー専用機 アーケードゲーム『機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン』登場。「修羅の双星」の異名をもつチーム一人であるロビン・ブラッドジョー中尉搭乗する機体。青とグレーパーソナルカラー塗られており、左肩のスパイクグフのように反ったものが2本、黄色く塗られている。 アナベル・ガトー専用機MSV-R』に登場。のちに「ソロモンの悪夢」として連邦軍におそれられるアナベル・ガトー大尉搭乗する機体。青、緑、白のパーソナルカラー塗装されている。肘の形状通常のザクII同型で、ブレードアンテナは未装備実戦ではザク・マシンガン主兵装としていた。夏元雅人による漫画機動戦士ガンダム 0083 REBELLION』にも登場し性能上回る不死身の第四小隊ジム・カスタム3機を単機退却追い込むユーマ・ライトニング専用機MSV-R』に登場。のちにキマイラ隊配属となるユーマ・ライトニング少尉搭乗する機体で、若手パイロットにR型配備され一例でもある。水色、白、グレーパーソナルカラー塗装され機体は、ロバート・ギリアム専用機とよく誤認されている。 ヴィンセント・グライスナー専用機 ゲーム機動戦士ガンダム サイドストーリーズ内のシナリオ機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク 』に登場。「マルコシアス」隊の隊長拝命宇宙上がったヴィンセント・グライスナーが搭乗する。ブレード・アンテナは装備されているものの、塗装ザクII F型と同様であり当初カスタム機要素はないが、ソロモン攻防戦参加の際に胸部マルコシアス隊エンブレム追加されている。ゲーム内での名称は「高機動型ザクII改良型VG)」だが、機体にはR-1型の意匠見られ脚部推進剤タンクもR-1型と同型である。

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高機動型ザクII(R-1D型)

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「高機動型ザクII」の記事における「高機動型ザクII(R-1D型)」の解説

ホビージャパン』の連載企画MOBILE SUIT in ACTION ジオンの星」に登場する機体型式番号:MS-06R-1D)。単に「ザク」、または「Rタイプ」と呼ばれる

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高機動型ザクII(R-2型)

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「高機動型ザクII」の記事における「高機動型ザクII(R-2型)」の解説

MSV』で設定され機体。単に「高機動型ザクII」とされることが多いが、一部ゲームなどでは後期型とも呼ばれる1号機R-2P型をベースに、ジェネレーターはMS-11用を簡略化したもの換装されており、胸部の外観はもとのR-1A型と同様に戻っている。その後製作され2号機以降も、当初R-1A用のジェネレーター搭載するが、2週間後には1号機同型のものに換装される。 メイン・スラスター推力316tのものを2基、脚部サブ・スラスターそれぞれ58tが1基、45tが2基と、R-1型と比較してさらなる増強なされている。またランドセル燃料タンク大型化などにより推進剤搭載量18パーセント増加している。さらに脚部大腿部除いてふたたび新規設計されているという。装甲も、材質変更により軽量化耐衝撃性の向上を両立脚部外側増加装甲追加されるが、後部形状機体によって差異があったとされるまた、ザクIIR-1A型まではコックピット・ハッチが左胸にあり、シートに座ると自動的に右胸のコックピット移動する方式が採られているが、本機ではコンソールスライド式にすることによって右胸にハッチ設け直接コックピット搭乗可能なダイレクト・イン方式変更されている。 以上の改修により、F型比較すればR-1型以上に別物の、新規設計機と言っても差し支えないほどの機体となり、「ザクの皮を被ったゲルググ」と呼ばれることもある。 リック・ドムとの次期主力機のコンペティションでは引き続きエリオット・レム中佐搭乗し模擬実戦テストにおいて機動性や、最大戦速における攻撃能力の高さを示す。しかし火器搭載量生産性などの問題指摘され総合性能リック・ドム敗れている。稼働条件R-1A以上にシビアであったとも言われる。なおコンペティションの際の本機は黒系を基調とするが、左肩のスパイク・アーマー右肩シールド対照的に派手なピンク塗装されている。 上記理由により、本機は4機が完成した時点生産中止となっている。このうち1機は開発チームのもとに残され、ほかはジョニー・ライデン少佐はじめとするエース・パイロット配備されている。 この4機の他に、それら以外の本機登場する作品がある。 ゲームブック『機動戦士ガンダム 最後の赤い彗星』 一年戦争終結前後シャア・アズナブル大佐搭乗する専用機ではないが、機体色は防錆塗料の色のままで、偶然にパーソナルカラーの赤となっている。ただし存在しないはずの5号機設定されている。 アーケードゲーム『機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン』修羅の双星」の異名をもつチーム一人であるカート・ラズウェル中尉専用機登場。赤とグレーパーソナルカラー塗られており、左肩のスパイクグフのように反ったものが1本、黄色く塗られている。なお本作は独自設定多く架空戦記内容ともいえる。 漫画『機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン』 宇宙世紀0082年に、Dr.Qと戦う際にジョニー・ライデンシン・マツナガ搭乗(R-2型とは明言されていないが、脚部形状と、ランドセル上面はみ出し大型タンク共通する)。ライデン機はのちにバックパックウェポンを取り付けビームガン使用する個人用カスタム機 ジョニー・ライデン専用機MSV』に登場。R-2型を代表する機体で、ジョニー・ライデン少佐への昇進同時にア・バオア・クー受領する。彼はR-1A型を申請していたもの支給漏れ、しかし幸運にもさらに高性能なR-2型を得ることとなる。パーソナル・カラーであるクリムゾン・レッドと黒を基調塗装されている。左肩スパイク・アーマー外縁がR-1型と同様に補強され、さらにスパイク細長く延長され黄色く塗られているのが特徴。彼が本機搭乗していた期間は短いが、本機こそが自分愛機であると周辺漏らしていたという。 一年戦争後刊行され戦場写真集で、「赤い彗星Rタイプ」と間違って紹介されたこともあるが、宇宙世紀007910月4度目オーバーホール終えた直後塗装は、濃度違えどほぼシャア・アズナブルザクII S型と同じ塗り分けであったとされる。この数日後に彼は本機降りキマイラ隊転属となるが、ソロモン攻防戦直後のテキサス・コロニー付近当初塗装本機撮影されており、当時連邦軍作戦担当将校の間ではシャアの「ゲルググではないか推定されている。しかしシャアがテキサス・コロニーに入港したのはその後であると判明しジョニー機体とされた。ただし当時の彼はキマイラ隊高機動型ゲルググ乗り換えているはずであり、さらなる物議を醸している。 『MSV』の当時未発表設定では、ジョニーキマイラ隊転属したあとの本機は、彼の部下であった女性パイロットエマァ・ダイス少尉受け継いだとされるギャビー・ハザード専用機MSV』に登場ギャビー・ハザード中佐パーソナルカラーであるブラウンブラック塗装されている。 ロバート・ギリアム専用機MSV』に登場ロバート・ギリアム大佐パーソナルカラーであるスカイ・ブルークリーム・イエロー塗装されている。

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高機動型ザクII(ゲルググ先行試作型)

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「高機動型ザクII」の記事における「高機動型ザクII(ゲルググ先行試作型)」の解説

メカニックデザイン企画M-MSV』で設定された(初出は『SD CLUB第8号)。上記ザクIII同一仕様であるかは明言されていないが、ザクゲルググ中間的な外観であることは共通し、また本機型式番号を同じ "MS-06R-3" であるとする資料少なくない連邦ガンダム対抗できる機動力を得るため、機構試作用にR-2型をもとにゲルググ用の部品多用し短期間開発されるジェネレーター出力大幅な向上により、試作間に合ったジオン軍初のビーム・ライフルや、ビーム・サーベルへのエネルギー供給も可能となる(ただし本機にはビーム・サーベルではなくヒート剣が装備されている)。本機得られデータをもとに、新規にゲルググ設計されるカードゲームガンダムウォー』のイラストでは、本体ザクII FZ型、肩部はよりゲルググに近いアレンジほどこされている。 作中での活躍SD CLUB第14号掲載小説モビルスーツコレクション・ノベルズ ACT.7 閃光の源」では、セイ・ウエノ技術大尉のもと、テスト・パイロットトーマス・マイヤー軍曹によりビーム・ライフル試射おこない成功する直後連邦軍MS隊と遭遇しジム2機を撃破するが、推進系統の不具合により行動不能となり、母艦ムサイ級軽巡洋艦ホーカム」に回収される

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