開明軒の人々
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「ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の記事における「開明軒の人々」の解説
山本(やまもと) 演 - 城土井大智 め以子の幼い時分から大五の下で働くコックで、彼からは「ポンちゃん」と呼ばれている。上司の大五がお店のために作ったアンズのシロップ漬けを大五の娘・め以子によって一瓶食べられたのを知った際は、め以子の食道楽ぶりに驚愕していた。 タマ 演 - 郷原慧 大正11年の時点の「開明軒」の従業員。 室井 幸斎(むろい こうさい) 演 - 山中崇 「開明軒」で賄い飯を食べさせてもらっている売れない文士。食を題材にした作品の執筆に取り組んでいた。好奇心が旺盛で、人の揉め事を見聞きするのが好き。無神経で失礼な発言から桜子や源太から窘められる事もあるが、人懐っこく憎めない性格である。 見合いをするめ以子に対して悠太郎への思いに気付かせる発言をしたり、卯野家を追い出された悠太郎を自宅に泊め、病臥の悠太郎の看護をめ以子に頼むなど、二人の仲を取り持つ。その後、「開明軒」で知り合った桜子から自作の小説を酷評されて奮起し、新しく書き直した小説が文学賞に佳作入選。以来、桜子を「幸運の女神」と呼び恋い慕い、彼女と駆け落ちし大阪を訪れ、源太の紹介で喫茶「うま介」に身を寄せる。 その後、おでんの食材を擬人化した童話を発表し、昭和15年には時局に合わせて「おでん皇國戦記」など軍事教育を織り込んだ童話を発表し、人気を得る。その一方で大人向けに書いた恋愛小説である「塩と砂糖」の文章表現が検閲に引っかかり出版中止となり、桜子ともども落胆する。 表現や言論の自由が完全に奪われた戦時下で国威高揚のための作品を書くのは仕方のないことと割り切っていたが、生放送のラジオ番組で「おでん皇國戦記」の戦闘場面を朗読する予定を、天災がきっかけで敵味方ともに「地球という一つの鍋」で平和になるという内容の結末に変更して即興で語り、桜子たち聴衆の笑いを誘う。これに腹を立てた役人から事情聴取を受けるが、「これは大日本帝国による世界統一を表す結末である」といった希子と啓司の弁明のおかげで難を逃れる。 太平洋戦争勃発後、疎開していた桜子のもとから追い出されて大阪に戻る。焼け残った西門家の蔵に勝手に住み着いていたおり、終戦後帰宅しため以子と再会。同じく再会した源太と共に、め以子の露天商の手伝いをする。 昭和22年、め以子をモデルにして「阿呆の佛(あほうのほとけ)」と題する新たな小説を新聞に連載する。やがて、桜子が自分を追い出した本当の理由を桜子本人から知らされ、また「阿呆の佛」によって桜子からも大作家と認められたことで復縁する。 昭和23年時では、他人の揉め事好きや無神経ぶりは相変わらずで、泰介の初恋を応援しようとして余計な手出しをして、挙句にめ以子と悠太郎の馴れ初めが関わる因縁まで掘り起こしてしまい話をこじらせる。 新井社長(あらい しゃちょう) 演 - 南条好輝 「開明軒」の常連客。かつて大五が「開明軒」を開く際に出資してくれた恩人でもある。幼少時のめ以子に、当時の日本ではまだ珍しい食物であった「いちご」の名前を教え、め以子にいちごジャムを贈る。め以子の良き理解者であり、女学生になっため以子に好条件の縁談を持ちかけ見合の場で破談にされるが、め以子と悠太郎の結婚を容認し、照生から頼まれて、反対する大五を説得する。
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