野球理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 01:03 UTC 版)
走塁について 「足にはスランプがない」、つまり盗塁は足が速いかどうかで決まるから調子は関係ない、という考えに対し、「あまり走らない人の意見だ」という見解を示している。赤星は盗塁においても、余計なことを考えてしまうことで動きに狂いが生じるという形での、メンタル面のスランプは起こる(逆に、調子のいい時はほとんど何も考えずに走ることができる)と述べている。赤星は自身の経験として、2004年のシーズン前半に陥ったスランプを挙げている。 メンタル面との関係から、盗塁においては牽制球によってアウトになることがないリードの限界を知ることが重要だと述べている。アウトになることがない地点にいれば前に進むことだけを考えられるが、そうでなければ牽制球が投げられた際に帰塁することも考えなければならないため、いいスタートを切ることに集中できなくなると述べている。赤星は盗塁において重要だとされる3S(スタート、スピード、スライディング)よりも気持ち、勇気であると述べている。 「打者が追い込まれる前に走って、少しでもプレッシャーを和らげてあげたい」という思いから、カウントが早い(投手が打者に対して投じた球数が少ない)うちに盗塁することを心がけた。通算381の盗塁のうち最多の140を初球で、100を2球目で決めている。 盗塁において最も重要なのは足の速さではなく「アウトを恐れずにスタートを切る勇気」であり、「僕にとって盗塁の数は勇気の証」だと述べている。赤星曰く、福本豊も同じ考えを持っている。 その一方、盗塁死のリスクの大きさにも着目しており、盗塁の本当の価値を図るための指標として「盗塁-盗塁死×2」で計算される赤星式盗塁を提唱している。 左投手の方が右投手の方よりも盗塁し易いと本人は考えていた。実際下柳剛は2022年3月25日公開分の『フルタの方程式』で「左の方が走り易いって赤星とかも言ってるんで」と証言していた。 練習について 赤星は練習についてまず、試合において最高の力を発揮するためのものであると述べている。その上で量をこなせばよいというものではなく、とくに「人の倍やったから自分のほうがすごい」と自己満足に陥ってはならない、量をしっかりとやった上で、その上でやり方や方法も工夫しなければならないと述べている。 赤星はプロ野球においてはいい練習をしたからといって必ず試合に勝てるというものではなく、勝つためには「いい準備」、すなわち「チームとして何をすべきか」ということを考え、実行していくことが重要であると述べている。具体的には自分たちのチームの長所を把握し、長所を発揮するために必要なことを考え、キャンプでの練習やオープン戦での試合の中で実践していくことにあると述べている。 「全国大会に出場する母が詩吟を練習している姿を見て、継続する大切さを学び毎日素振りの練習をした」と『Going!Sports&News』出演時に述べている。 努力について 赤星は努力をすることにおいては努力の内容を進化させていくことも重要で、自身の場合は色々な方法で努力をしていく中で自分の能力を向上させるのに効果的な方法を修得していったのだと述べている。 失敗について 4割の打率を残せば日本はもちろん世界の野球史に残る打者になれる。野球は「失敗のスポーツ」であり、失敗することが珍しくない以上、失敗した時に気持ちを切り替え、引きずらないことがよい結果を残すためのコツであると述べている。
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