つうか‐ぎれい〔ツウクワ‐〕【通過儀礼】
つうかぎれい 【通過儀礼】
通過儀礼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/18 01:34 UTC 版)
通過儀礼(つうかぎれい、rite of passage)とは、人間が出生してから成人し、結婚などを経て死に至るまでの成長過程で、次なる段階の期間に新しい意味を付与する儀礼。イニシエーションの訳語としてあてられることが多い。
- ^ a b 本間道子『集団行動の心理学:ダイナミックな社会関係のなかで』 サイエンス社 <セレクション社会心理学> 2011年、ISBN 978-4-7819-1287-5 pp.22-25.
- ^ Aronson, E., & Mills, J. (1959) The effect of severity of initiation on liking for a group. Journal of Abnormal and Social Psychology, 59, 177-181.
- ^ 西村まさゆき『ふしぎな県境 歩ける、またげる、愉しめる』中公新書 2018年 ISBN 978-4-12-102487-9 p.76.
- ^ 田村譲 '日本の徴兵制' 松山大学法学部ウェブ(インターネットアーカイブ)
- ^ 'NHKアーカイブス あの人に会いたい No.146 山田風太郎' 日本放送協会, 2007年8月5日
- ^ 大久保孝治 '社会学研究9「社会構造とライフコース」講義記録(9)' 早稲田大学文学学術院ウェブ
- ^ 副田義也 '戦後日本における社会保障制度の研究 厚生省史の研究' 筑波大学社会科学系, 1993年
- ^ 中野育男 '労働安全衛生と福祉国家' 大原社会問題研究所雑誌 481号, 法政大学大原社会問題研究所, 1998年12月
通過儀礼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 06:17 UTC 版)
日本の一部の地方では、通過儀礼として、一定年齢に達すると、成人を迎えた証として初めて褌を締める「褌祝」と言われる私的祭事がある。褌は陰部を覆うことから性的機能を持ったものの象徴として扱われ、歌舞伎の演技の中で、着物の裾をはしょり、見得を切る場面などは、陰部や臀部を見せて褌を締めていることを表すことで、自分は成人した者であるとの証を象徴したものである。昔から、褌は成人の下着として位置付けられており、一定年齢に満たない幼児や子供が下着として褌を使用することはなかった。幼児や子供は金太郎のような腹掛けが一般的だった。但し、福岡県では厄除けで7歳で男児は「へこかき」、女児は「ゆもじかき」(湯文字)、と言う成人仕様の下着を初めて身につける地区がある。時代が洋装化に向かったことで、子供はパッチ(猿股)を使用するようになったが、第二次世界大戦前までは、成人してからは褌に代えるのが一般的だった。 近代に入り、明治政府が徴兵令を制定し、国民皆兵が義務付けられ、徴兵検査を受けることが成人男子の証として社会的に認知されるようになった。この徴兵検査の際に白い越中褌の着用が指導されることで、擬似的な「褌祝」に相当するようになった。軍隊に入隊すると、白い越中褌が支給され、使用を強制したことで、当時の日本人成人男子は通過儀礼として誰もが「褌」を締めなければならない環境下に置かれた。
※この「通過儀礼」の解説は、「ふんどし」の解説の一部です。
「通過儀礼」を含む「ふんどし」の記事については、「ふんどし」の概要を参照ください。
「通過儀礼」の例文・使い方・用例・文例
- 通過儀礼のページへのリンク