追悼と栄誉
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2001年9月15日にアッシジのフランシスコ教会で開かれたジャッジの葬儀ミサには3000人が臨席した。この葬儀を司ったのは当時のニューヨークの大司教・エドワード・イーガン枢機卿であった。葬儀に臨席していたビル・クリントン前大統領はジャッジの死を「a special loss. We should lift his life up as an example of what has to prevail ... We have to be more like Father Mike than the people who killed him.」と語った。 ジャッジの遺体は、ニュージャージー州トトワの Holy Sepulchre墓地の修道士墓に埋葬された。2001年11月、 Brendan Fayは、ニューヨークのジェネラル・テオロジカル神学校「よき羊飼いのチャペル」にて月命日のための集会を組織した。これは夕拝の中で、聖書の話や伝統的なアイルランド音楽とともにジャッジの個人的な証を語るものであった。 ジャッジの列聖に向けての呼びかけがローマ・カトリック教会に対して行われているが、ローマ教皇庁からはこれをとり合う兆候は見られていない 。ローマから独立しているいくつかの教会、特にアメリカ正教会ではジャッジを聖人と認定している。また、幾人かのカトリック教会の指導者は、ジャッジを事実上の聖人であると認めており、列聖に必要な「癒やしの奇跡」がジャッジの祈りの中で起きていたと主張している。 ジャッジの消防ヘルメットは当時の教皇ヨハネ・パウロ2世に送られた。フランス政府はジャッジにレジオンドヌール勲章を送った。アメリカ合衆国議会のメンバーの幾人かはジャッジを議会名誉黄金勲章および大統領自由勲章に推薦している。2002年、ニューヨーク市は西31丁目の一部、ジャッジの住んでいた修道会の周辺を「マイカル・F・ジャッジ神父通り」に、通勤に使われたフェリーを「神父マイカル・ジャッジ号」とした[要出典]。 2002年、合衆国議会は「警察と消防に勤めるチャプレンのための公安官給付法(マイカル・ジャッジ法)」(The Mychal Judge Police and Fire Chaplains Public Safety Officers Benefit Act)を通過させた。この法律は警察や消防に勤めるチャプレンに対する連邦死亡給付金を、該当者が殉職した際に同性愛パートナーや内縁関係の配偶者にまで適応させることに言及した初めての法案[要出典]であった。 ニューヨーク市報道協会は「マイカル・ジャッジ、ニューヨーク市の心アワード」を設立した。これはニューヨーク市内での報道に対して毎年送られるもっとも無料に近い賞である。 ニュージャージー州イーストルーサーフォードでは、ジャッジの記念公園に銅像を建てるキャンペーンが開始されている。 ペンシルベニア州レディングにあるフランシスコ会の伝統的な私立大学、アルバーニア大学では、新しい寄宿舎の名をジャッジの栄誉によって名づけた。 2005年にアイルランドのリートリム県ケーシュカリガン村には、ジャッジのゆかりの人々による寄付により記念館が建てられた。毎年9月11日には、村とその周辺の人々によってジャッジの生涯が祝されている。 2006年、Glenn Holstenと Brendan Fayはイアン・マッケランの語りによるドキュメントフィルム「9/11の聖人」を公開した。 アイルランド系アメリカ人のバンド「Black47」のリーダー、Larry Kirwanは「マイカル」と題されたジャッジを称えるトリビュートソングを2004年のアルバム「ニューヨーク・タウン」で発表した。 マイカル・ジャッジ神父記念ウォークが毎年9/11記念日の前の日曜日に開かれている。スタート地点の西31丁目・聖フランシス教会でのミサから始まり、グラウンド・ゼロまで、祈りとともにジャッジの最後の歩みをなぞるように行われる。毎年9月11日にはボストンでジャッジを記念するミサが行われ、9/11事件で家族を失った多くの市民が列席する。 国立911記念博物館では、ジャッジの名が南側噴水池のS-18番パネルに刻まれている。 2014年、ジャッジはLGBTの歴史と人物を祝う"世界唯一の野外博物館"「レガシー・ウォーク」の展示メンバーに選ばれている 。 2015年には、ジャッジが数年を過ごした小教区のあるニュージャージー州イーストルーサーフォードの公園に像が献じられた。
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