追体験
追体験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 02:23 UTC 版)
つげは発表の翌年、偶然にこの作品によく似た出来事を現実世界で追体験する。 1969年、つげは妻、藤原マキを伴い作品の舞台ともなった太海をはじめ鴨川、大原を旅するが、太海の機関車が民家の路地から現れる場所のすぐそばの宿で正体不明の毒虫に右足の甲を刺され、医者を求めてさまよい歩くことになる。日曜日だったため休日診療の医院を訪ねるが、満員でよそ者を見る無遠慮な視線に対人恐怖症のつげはひるみ、玄関を出て地面にべったり座り込んでしまう。 その後、タクシーや徒歩で鴨川、大原周辺をさまよい、案内されたのは、偶然にも昔、弟が熱湯を口に含み大やけどを負った際に診てもらった耳鼻咽喉科であった。虫の正体は分からずじまいで女医ではなく老医師に注射を1本打たれる。 帰宅後の翌日、近くの医者へ行ったところ、照明が青白く秘密めいた雰囲気の部屋でベッドの横になり4人の看護婦に取り囲まれ、手術をされるのかと恐怖を覚える。汚れた足を看護婦に消毒液で拭かれ、細い指のしなやかな感触に怪しげな気分を味わう。
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「追体験」の例文・使い方・用例・文例
品詞の分類
名詞およびサ変動詞(追う) | 追迫 蹤跡 追体験 窮追 急追 |
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