迷走期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 21:03 UTC 版)
全日本とオリプロの解雇、藤波との確執、新団体の経営失敗などの数多のトラブルによって団体からのオファーはほとんど来なくなり、剛が上がるリングは、鶴見五郎率いる国際プロレスプロモーション等しかなくなった。他には2000年にミスター・ポーゴのWWSの、カボチャやスイカを凶器に用いる『野菜デスマッチ』などに呼ばれた程度だったが、金銭問題や体調不良により数戦だけで契約解除された。新日本への再々参戦を訴え続けたものの、この時期の新日本は路線変更が実施された時期でもあり、マット界からフェードアウトしていたのは明らかだった。同年3月の第2回メモリアル力道山にも参加した。 2001年12月9日には鶴見の計らいで引退試合を組まれたが、ギャラに納得できない剛が会場入りをドタキャンし、本人不在のままテンカウントゴングが鳴されるという前代未聞の引退セレモニーとなった。 2003年1月15日、剛は新宿区新宿3丁目のJR新宿駅西口切符売り場で、浦安市の主婦が財布を手提げかばんに入れようとしたところ、財布を奪い取り逃走したものの近くにいた男性会社員に取り押さえられ、警視庁新宿署で窃盗の疑いで逮捕された。調べに対して剛は、「財布が落ちていたので拾って渡そうとしただけ」と容疑を否認している。 東京スポーツは、この事件の報道に合わせる形で剛が2001年のゲイビデオ『極太親父』に偽名で出演していたことを1面写真入りで報じ、大騒動に発展した。同時に借金が原因で妻子とも別居中であり、派遣で働く男性数名と同居していることも報じられた。剛は他にも『格闘家〜燃える肉弾〜』『でかんしょ旋風児』『野郎四人衆』『侍、一本』『VG-men』などの作品に出演していたことが発覚したが、後に剛は「自分の体で稼ぐことの何が悪いのか」と事実を認めている。 なお、これ以前に田中秀和が2001年1月の『ストロングニュース』で存在を示唆しており、また週刊プロレスの投書欄『あぶない木曜日』でも「信じられないようなビデオに出演している」との噂が立っていたため、少なくとも関係者の間では周知だったとみられる。 後に2019年のニュースでは、当時の相場でも高くて5万円程度だったゲイオナニービデオの相場を剛本人が交渉によって7万円程度にふっかけて交渉成立に至ったことが伝えられたが、吉田豪が同ニュースで「あの知名度の人が一生言われるネタを作っちゃうと思うと、50万とかでも安い」と語った。
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