迷走地図
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『迷走地図』(めいそうちず)は、松本清張の長編小説。『朝日新聞』に連載され(1982年2月8日 - 1983年5月5日付、連載中の挿絵は濱野彰親)、1983年8月に新潮社から単行本が刊行された。議員秘書など主に裏方の視点から、永田町に棲む人々の生態を描き話題を呼んだ、ポリティカル・フィクション。
- ^ 林悦子『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』(2001年、ワイズ出版)29頁参照。なお、当時「霧プロダクション」の事務員を務めていた林の前職が、衆議院議員事務所であったことから、著者は林の手配で、議員会館や議員の利用する料亭の、取材や見学を行った。
- ^ 小説のテーマに関して著者は、「政党間や政治家どうしの駆け引きに没頭する永田町の「政界」は、いったい日本の「政治」をどこへもってゆこうとするのか」「かれらに、国民のためを思う真剣さがあるのだろうかという問い」と説明している。著者による「『迷走地図』を終えて」(『朝日新聞』1983年5月12日付掲載、『松本清張全集 第57巻』(1995年、文藝春秋)収録)参照。
- ^ 池内輝雄「迷走地図 - 村上浪六『八軒長屋』との関連 -」(『国文学 解釈と鑑賞』1995年2月号、至文堂収録)参照。
- ^ 『FOCUS』1983年4月8日号など。
- ^ 林『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』30頁参照。
- ^ 「1983年邦画4社<封切配収ベスト作品>」『キネマ旬報』1984年(昭和59年)2月下旬号、キネマ旬報社、1984年、116頁。
- ^ 林『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』31頁参照。この方向性が原作者の意と異なるものであったこと、本映画のソフト化が現在に至るまでなされていない事情に関して、同書31-32頁参照。
- ^ 岩下志麻「松本清張先生原作の映画に出演して」(『松本清張研究』第13号(2012年、北九州市立松本清張記念館)収録)参照。
- ^ 林『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』32頁参照。
- ^ 林『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』31頁参照。
- ^ a b 市川 2023, p. 318.
- ^ a b 市川 2023, p. 319.
- ^ 市川 2023, p. 323.
- ^ a b 市川 2023, p. 324.
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