軍国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/06 09:08 UTC 版)
ゼノビア・Q・ランチェスター (Zenobia Q. Lanchester) 軍国の「少女王」。10を超えた年齢ながらも軍国を纏め上げる手腕を持つが、恋愛談で暴走するなど歳相応な一面も。 セシリーに興味を持ち、彼女の考えにも耳を貸し、同時に「聖剣の鞘」につながるヒントを与えた。 ヴァルバニル対策を講じる過程で人外や悪魔を擁した帝政列集国軍勢と対立、2度の交戦に至るがいずれも敗北を喫し、多大な被害を出したことに心を痛める。 帝政列集国による交易都市襲撃の際には、怪我人の手当てに尽力し、都市復興に一定の援助を申し出る。後、都市の復興支援と軍国と独立交易都市との共闘を築くための使者として、ドリスたちを都市に派遣した。 軍国内では、シャーロットに「世直し」と「独立交易都市の移民計画」を市民に伝えさせることを任せている。 最終決戦後は隕鉄を求めてきたセシリー達の旅にシャーロットに扮して勝手に付いてきて、そこでミルドレッドから直接海賊の警告を聞き、その制圧に乗り出した。その後も晩年までこちらの大陸の代表として二大陸の橋渡しに尽力した。しかし、三十路を超えても身体が余り成長しなかったため、最期まで「少女王」と呼ばれ、その後も軍国の総席を務めたランチェスター家で彼女ほど国民に愛された総席はいなかったとされる。 アーヴィー・アーヴィング (Areviy Irving) 声 - 梅津秀行 軍国の軍師。切り揃えられた頭髪に眼鏡をかけた男性。総席の補佐役として外交、内政、ヴァルバニル対策を担い、有事の際には指揮官を務める。 生真面目で冷静だが、神経質でもある。会話の際には丁寧な話し方で、語尾に「はい」とひとつ返事をすることが多い。 その忠義心から彼はゼノビアが総席を退くまで彼女に仕え続けたという。 シャーロット・フィーロビッシャー (Charlotte Firobisher) 声 - 福原香織 帝国の皇女。当初は皇女として「シャーロット・E・フィーロビッシャー」と名乗っていたが、実際は妾の子で皇帝との関係を晒されて帝国を追われた身。 母親の死後、帝国が魔剣と刀鍛冶を求めているとシーグフリード(を名乗る人物)から聞き、帝国に認められるため、アリアとルークを手に入れようと都市に現れるが、逆に「皇族と騙った罪人」とされてしまう。アーヴィーの妙案でドリス、マーゴット、ペネロペと共に軍国に亡命すると言われるが、彼女はそれを嫌がる。しかし、セシリーの力づくの説得により亡命を決意し、皇族であることを示す「E」の名を捨てた。その後、ゼノビアの専属の侍女となる。年齢が近いことから、ゼノビアとは姉妹のように仲が良く、ゼノビアからも姉妹のように接するように命じられている。 11巻では、ゼノビアの命を受け、「少女王代行」として「世直し」や「独立交易都市の移民計画」を市民に伝えるなどをしている。 ドリス (Doris) 声 - 沢城みゆき シャーロットの近衛兵。破壊力が高い大剣のクレイモアという「大地の魔剣」を使用する。セシリーに劣らない男勝りな性格であり一人称は「俺」。巨乳嫌いではあるが憧れでもある。 シャーロットと共に軍国に亡命し、軍人として働くことになる。 ルークと軍国の聖剣師との、技術交換の申し出の際にアーヴィーと共に再び独立交易都市を訪れセシリーらと再会する。 都市復興の際には、都市の復興支援と、軍国と独立交易都市の協力関係を締結するための使者として都市に送られ、ブレア火山の中でセシリーたちと再会する。滞在している。 なお、ドリスたち3人の従者はシャーロットに仕えるため家を出ているため、家名を持っていない。 マーゴット (Margot) 声 - 茅原実里 シャーロットの近衛兵。伸縮自在の薙刀に似た長剣のロンパイアという「赤口の魔剣」を使用する。ドリス、ペネロペとは同年齢であるが色気ある口調であるため他の2人よりも年上に見られることがある。ドリスとペネロペと同じく巨乳嫌いである。シャーロットと共に軍国に亡命し、侍女として働くことになる。 ペネロペ (Penelope) 声 - 高橋美佳子 シャーロットの近衛兵。魔剣の能力を相殺する「魔剣殺しの魔剣」である短剣のボロックナイフという魔剣を使用する。しっかり者であり3人のまとめ役でもある。ドリスとマーゴットと同じく巨乳嫌いであるが3人の中では1番胸が大きい。シャーロットと共に軍国に亡命し、侍女として働くことになる。 ユーイン・ベンジャミン (Euen Benjamin) ゼノビアの顧問教師であり学者の卵。父親を内紛の際に魔剣によって殺害された事により、触れることすらできなくなるほど魔剣を憎むようになる。しかし自らの運命に立ち向かうアリアの姿を見たことにより考えを改める。そしてゼノビアに、都市へ献上することを条件に魔剣の封印を解いてもらい、前に進むために軍国を出国して都市に滞在、ルーク達に協力するようになる。ゼノビアからは独立交易都市に対する軍国の窓口役として都市に滞在するよう命じられている。また、最初に知り合った縁からアリアに懐き、彼女に恋心を抱いている。 独立交易都市が帝政列集国に侵攻された際には、祈祷契約を使い、イライザ・イヴァと戦うヒルダをサポートした。 10巻の火山の遭難で、ルークから「魔剣精製」の代償を打ち明けられる。火山から脱出した後は、アリアが剣のまま沈黙してしまったことを聞かされ気に病んでいる。また、道中でヴァルバニルの肉を食したため、ルーク同様の呪いを受けている。 最終決戦では自身の呪いからヴァルバニルの肉が霊性で高質化する弱点を見出してヴァルバニルとの決戦における作戦を立案。勝利の立役者となり、ハンニバルから「稀代の天才」と称された。決戦後は魔剣を用いない聖剣の作成法を見出してアリア救出の一端を担い、その後も私塾を開いて自身の知識を後進に伝えた。その弟子達は海賊制圧戦で疲弊した二大陸の復興をおおいに助け、彼の名は300年後も大陸史に名を残すほどの偉人となる。「アリアさん一筋を貫けます」と言う生前の言葉通り、生涯独身を貫いたという。
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