超伝導電磁石
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超伝導電磁石(ちょうでんどうでんじしゃく、superconducting magnet、SC magnet)とは、超伝導体を用いた電磁石のことである。超伝導体は電気抵抗がなく発熱の問題もないので、通常の電磁石よりも強力な磁力を発生させることができる。核磁気共鳴分光法(NMR)、核磁気共鳴画像法 (MRI) ですでに実用化されており、もっとも超伝導現象を一般的に用いているものである。今後は磁気浮上式鉄道での実用が期待されている。超伝導磁石と書かれることもあり、工学分野では超電導電磁石(超電導磁石)とも書かれる。
- ^ 仲村髙志 (2013年8月23日). “超伝導バルクを用いた NMR/MRI 応用”. 第 12 回 高温超電導バルク材 「夏の学校」 in 岩手. SlideShare. 2016年3月2日閲覧。
- ^ “高温超伝導バルク磁石を駆使して世界初のMRI画像を撮影”. 理化学研究所 (2011年5月11日). 2016年7月17日閲覧。
- ^ MgB2
- ^ http://company.jr-central.co.jp/company/technologies/mgb2.html
- ^ JR東海 - プレスリリース2007年4月20日、2007年度春季低温工学・超電導学会
- ^ MRI Technology becomes Helium-free
- ^ 核融合エネルギー入門 ジョゼフ・ヴァイス著 白水社文庫クセジュ ISBN 4-560-05875-X p.93
- ^ 東芝が見せた意地、原子力技術を医療へ
- ^ Next-Gen Wind Turbines Use MRI Tech To Generate More Energy
- 1 超伝導電磁石とは
- 2 超伝導電磁石の概要
- 3 応用
- 4 関連項目
超伝導電磁石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 09:09 UTC 版)
ニオブゲルマニウム(英語版)、ニオブスズ、ニオブチタン(英語版)などの合金は、第二種超伝導体としてワイヤーにして超伝導電磁石を作るために用いられる。こうした超伝導電磁石は、核磁気共鳴画像法 (MRI)、核磁気共鳴 (NMR) 装置、加速器といった用途に用いられるたとえば、大型ハドロン衝突型加速器には600トンの超伝導撚線が用いられており、ITER(国際熱核融合実験炉)には推定で600トンのニオブスズの撚線と250トンのニオブチタンの撚線が用いられている。1992年だけで、ニオブチタンの巻線を使った病院用のMRI装置がアメリカドルにして10億ドル以上製造された。
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超伝導電磁石
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超伝導電磁石とそれを支える構造支持体は運転中に連続して大きな力を受け続け、起動や停止時にはその変化に応じた力学的ストレスを受ける。また異常に応じて磁力を突然切る場合は、瞬間的に大きな変化に耐えねばならず、中性子を浴び続ける構造支持体が脆化しても支えきれるだけの安全度を確保することが求められる。
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