諸蕃志による記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 05:09 UTC 版)
諸蕃志巻上には東南アジア諸国を中心に諸国の情勢が記録されている。倭国(当時の日本)も見える。それぞれの国の位置関係、行程に基づいた距離、生活習慣、農業や宗教についてまとめたものだ。巻下は「志物」と題して、主な貿易品目について解説がある。脳子や乳香、没薬など、植物性の香料に関する記事が大半を占める。 ブルネイの位置については、「渤泥在泉之東南去闍婆四十五日程」とし、ジャワから45日、「去三仏齋四十日程」、シュリービジャヤから40日とある。国の規模については「其國以板為城城中居民萬余人所統十四州」とし、王都の人口が1万人であって、14州を治めていた、つまり、漁村などというものではなく、都市国家として成立していたことが読み取れる。 ブルネイは穏やかな南シナ海に面し、湾内に河口を持つという良港たる条件を満たしていた。
※この「諸蕃志による記録」の解説は、「ブルネイの歴史」の解説の一部です。
「諸蕃志による記録」を含む「ブルネイの歴史」の記事については、「ブルネイの歴史」の概要を参照ください。
- 諸蕃志による記録のページへのリンク