評価・影響など
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「軍服 (第二次世界大戦の米陸軍)」の記事における「評価・影響など」の解説
第二次世界大戦のミリタリールックにおいてアメリカ軍服はドイツ軍服の人気には及ばないものの、『コンバット!』『ラット・パトロール』『史上最大の作戦』『プライベート・ライアン』『バンド・オブ・ブラザーズ』など世界的に有名なアメリカの戦争映画・ドラマの中で主人公側の軍服として盛んに描かれるため、根強いファンを持っている。 第二次世界大戦のアメリカ軍服は作業着然とした地味さがあり、ドイツ軍のようなスタイリッシュさこそないが、見栄えより実用性を優先した合理性があるとされる。世界に先駆けて通常勤務服と別に戦闘服のフィールドジャケットを採用したことはそれを象徴する。戦闘服と通常勤務制服が別になるのが当たり前になるのは戦後のことであり、アメリカ軍はその先駆者である。当時多くの分野で最も優れた装備を持っていたのはドイツ軍だったが、そのドイツ軍ですら、襟元がきっちりと閉じた上衣を着て、銀モールや金属製の徽章、勲章などをきらめかせて戦っていた。 第二次世界大戦を通じてアメリカは当時世界で一般的だったウール製野戦服を止め、種類が増えすぎた軍服を整理・統一することで「重ね着(レイヤー)方式」を編み出した。温暖地用の制服の上に重ね着することで寒冷地でも対応できるようにした。その好例がM1943フィールドジャケットだった。レイヤー方式は戦後世界各国に採用されて、今なお続く軍服の基本システムとなった。また見栄えはいいが、生産性が悪い革製の飛行服も止め、化学繊維製の飛行服を採用したのもアメリカだった。化学繊維製の飛行服は酸素マスクやGスーツなど大戦末の米軍の飛行装備と合わせ、戦後世界の空軍のスタンダードとなった。 第二次大戦におけるアメリカ軍服の進化は戦後、日本や韓国などアメリカ庇護下にある国々をはじめとする世界各国の軍隊や軍事的組織の軍服・制服に多大な影響を及ぼした。 M1ヘルメットを模した66式鉄帽を被る日本の陸上自衛隊の自衛官候補生(2013年) M1ヘルメットを模したヘルメットを被る韓国陸軍入営訓練生(2013年) ギャリソンキャップを被る日本の航空自衛隊の武藤茂樹空将(2017) ギャリソンキャップを被る韓国空軍の李旺根中将(2016年) 朝鮮戦争の韓国軍の軍服(右) 日本の保安隊(1953年) 南ベトナムの軍服(1962年)
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評価・影響など
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「ルパン三世 (TV第2シリーズ)」の記事における「評価・影響など」の解説
本放送当時のティーンエイジへの影響 本作が放送された当時は『宇宙戦艦ヤマト』のヒットにより女子中高生を中心としたアニメブームが起きていた。 版権元の日本テレビ音楽によると、本作の当初の商品化収入は同時期の『家なき子』の2割に満たなかったという。しかし、そうした状況を打破したのはサンスター文具の発売した文房具であった。サンスターも低年齢向けを得意としており、中高生向けには自信がなかったが、その層の商品を育てたいという意志はあった。サンスターは日本テレビ音楽と幾度も商品化の会議を重ねデザインを決定し、中高生向けのキャラクター商品に抵抗を持つ流通を説得し、なんとか発売にこぎつけた。 中高生向けのテレビキャラクター文房具はこれまでほとんど存在せず、商品は大人気となった。また、自信が持てなかったサンスターが生産を絞ったことによる品薄がそれに拍車をかけた。サンスターのヒットを見た各社は中高生向けの商品を携え、本作に殺到した。本作の商品化収入は放送開始1年で『家なき子』を越え、終了時には日本テレビ音楽過去最大のものとなった。このため本作は中高生向けの商品化で初めて成功したテレビアニメという評価を得ている。 本放送以降の放送状況 本作は「日本のテレビアニメで最も再放送が多い」と言われることがあるなど、再放送回数は多い。 1980年代から2000年頃までは日本テレビでは平日夕方、1982年4月4日からよみうりテレビでは日曜正午枠(1時間枠)でよく再放送されていた。特によみうりテレビでは長年にわたり、毎週2話ずつ、全話をループ状態(最終話まで放送したあとまた第1話に戻る)で放送し続けていた事もあり、近畿地方の出身者では一定の世代には作品が比較的深く浸透している(ただし、よみうりテレビではクールによっては最終話放送後に直接TV第2シリーズの第1話に戻らずに、一旦TV第1シリーズあるいはPARTIIIを再放送することがあったが、この場合はTV第1シリーズまたはPARTIIIの最終話終了後に再度TV第2シリーズを第1話から再放送していた)。 本放送当時に日本テレビのプロデューサーであった武井英彦は「1989年の『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』に始まるTVスペシャルは、本シリーズの再放送が高視聴率だったために誕生した企画」と述べている。 21世紀に入ると日本テレビ系の地上波での再放送がなくなり、代わりに有料BS/CS放送のアニメ専門チャンネル・アニマックス上での放送が頻繁に行われるようになった。また、これと平行してHDリマスター版が新規に制作され、アニマックスで2012年10月からテレビ初放送された。また、2010年代からは地上波の独立局で放送される機会も増加している。 2017年7月から12月まで日本テレビ深夜帯で放送した『ルパン三世ベストセレクション』では、本シリーズから全体の半分に相当する12エピソードが選出。さらに1位・2位を宮崎駿が脚本・演出を担当した「さらば愛しきルパンよ」「死の翼アルバトロス」の2作が獲得している。 その他 最高視聴率は30.5%(1979年1月22日、第67話) 世界各国でも放送され、特にフランス、イタリアでの評価が高い[要出典]。ただし、アメリカではナチスに関連が深い第3話は未放送である。 サウンドトラック『ルパン三世』(YP-7071)はオリコンLPチャートで最高8位を記録した。
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