角川書店退社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:30 UTC 版)
映画などとメディアミックスで快進撃を続け、1992年に、見城は角川書店の取締役に就任する。41歳の若さで出来たのは、師である角川春樹の引き立てがあったからだと述懐している。しかし、1993年8月、麻薬取締法違反の容疑で角川春樹が逮捕された。 角川春樹の逮捕を受け、角川歴彦は角川書店に返り咲き、社長につく予定になった。角川書店では、かつて、角川春樹と弟の角川歴彦が経営方針をめぐって対立し、角川歴彦が会社を去った経緯があった。春樹派の人物が角川書店を追われ退社するなか、見城は、角川歴彦から飯田橋の喫茶店に呼び出され、「会社の再建にはどうしても君の力が必要だから、君だけには残って欲しい。」と慰留を受ける。しかし、見城はここで正直に自分の思いをぶつける。「僕がここまでやってこられたのは、春樹さんのおかげだと思っています。それに僕は、歴彦さんを追い出した側の人間です。そんな人間が、歴彦さんが戻ってこられた会社に、残るわけにはいきません。」こうして見城は師である春樹に筋を通し、角川書店を退社する。
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