「視細胞」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

視細胞とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 視細胞の意味・解説 

し‐さいぼう〔‐サイバウ〕【視細胞】

読み方:しさいぼう

光を受容することにより感覚生じ細胞下等動物では、散在するものと、集まって視覚器となるものとがある。高等動物では多数集まって目の網膜をつくる。


視細胞

読みしさいぼう
英語:visual cell

網膜中の光の受容器部分を視細胞という.視細胞には桿状体および錐状体2種がある.それぞれ,約700個と1億個ほどあり,外光吸収して光反応起こし,その信号視神経伝達され視覚生じる.

視細胞

英訳・(英)同義/類義語:photoreceptor cell

ヒト組織で、眼の網膜存在する光受容器桿体細胞錐体細胞がある。

視細胞(杆体・錐体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 17:33 UTC 版)

網膜」の記事における「視細胞(杆体錐体)」の解説

視細胞 (photoreceptor) は網膜の視細胞層から外網状層にかけて存在し、光刺激吸収し電気信号へと変換する役割を持つ。視細胞には、明所機能する錐体 (cone) と暗所機能する杆体(または桿体rod)の2種類がある。錐体には光吸収波長特性異なるものが存在する錐体杆体の外節と呼ばれる部分には視物質蓄えられている。視物質蛋白質オプシンレチナール結合した色素タンパク質で、オプシンアミノ酸配列違いにより吸収波長異なる。錐体のもつオプシンとしては、紫外型・青型・緑型・赤型の4種類知られるヒト錐体では、視物質として異な蛋白質オプシンを持つ3種類の細胞がある。それぞれ吸収波長異なっており、L錐体赤錐体)、M錐体緑錐体)、S錐体青錐体)と呼ばれる。これら3種類の錐体興奮割合違い利用して色を区別している。この3種類の錐体の1個〜複数個の欠損または吸収波長違いにより色覚異常色盲色弱)が生じる。一方杆体視物質ロドプシンを持つ。杆体1種類しかなく、色(波長)の違い区別できないこのような視物質数段階の化学変化経て細胞膜イオンチャネル開閉させ、その結果イオン電流発生して緩やかな電位変化もたらす網膜多く神経細胞は、脳神経系などで見られる活動電位呼ばれるスパイク状の電位変化とは異なり緩やかな電位変化発生する祖先型の脊椎動物紫外型・青型・緑型・赤型の錐体(および杆体)をもつ4色型色覚であった考えられる現生魚類両生類爬虫類鳥類進化の過程でオプシン失わず、現在でも4色型色覚をもつ。一方哺乳類では、4タイプ錐体のうち2タイプ錐体細胞失い、青を中心に感知するS錐体と赤を中心に感知するL錐体の2錐体のみを保有する至った。これは赤と緑を十分に区別できないいわゆる赤緑色盲」の状態である。この色覚哺乳類の子孫に遺伝的に受け継がれることとなったヒトを含む旧世界霊長類狭鼻下目)の祖先は、約3000万年前X染色体L錐体から変異した緑を中心に感知する新たなタイプ錐体M錐体視物質遺伝子出現しヘテロ接合体の2本のX染色体を持つメスのみが3色型色覚有するようになり、さらにヘテロ接合体メスにおいて相同組換えによる遺伝子重複変異起こり同一X染色体上に2タイプ錐体視物質遺伝子保持されることとなり、X染色体を1本しか持たないオス3色型色覚有するようになった。これによって、第3錐体細胞「再生」された。3色型色覚果実等の発見有利だった考えられる中心窩呼ばれる部位には受容野小さ錐体数多く集まり、最も視力が高い領域形成している。

※この「視細胞(杆体・錐体)」の解説は、「網膜」の解説の一部です。
「視細胞(杆体・錐体)」を含む「網膜」の記事については、「網膜」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「視細胞」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「視細胞」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「視細胞」の関連用語

視細胞のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



視細胞のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日本画像学会日本画像学会
Copyright (C) 2024 The Imaging Society of Japan All rights reserved.
JabionJabion
Copyright (C) 2024 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの網膜 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS