製造時期による相違
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「新幹線E3系電車」の記事における「製造時期による相違」の解説
E3系量産先行車(R1編成)(2013年 大宮駅) R1編成 1995年(平成7年)製造の量産先行車。落成時はS8編成として登場。先頭車の前面形状が量産車と異なり、400系に近い形状となっている。 運転台窓上に前照灯と後部標識灯、運転台窓下に高輝度放電灯(HID灯)を光源とした補助灯(2灯式)がある。補助灯(HID灯)は先代の400系において、運転士より在来線区間での照度向上が改善点として挙げられたことから、試験的に採用したものである。 落成時は下枠交差式パンタグラフを3基搭載しており、E326-1・E325-1には新幹線区間用のPS9034形、E329-1には在来線区間用のPS204X形を搭載していた。量産化改造の際にシングルアーム式に交換されている。 E326-1・E325-1のパンタグラフカバーは、空気シリンダーによる上下可動式のものを装着している。これは在来線区間走行時には車両限界に抵触しないようカバーを下げて運用し、新幹線区間走行時にはカバーを 200 mm上昇させて運用するものである。E329-1は在来線区間用パンタグラフのため、カバーは固定式となっている。 男性用トイレの便器が斜めに設置されている。 落成時のロゴマークは「Series E3」だった(後に量産車と同じロゴマークに変更)。 11号車 (E311-1) の静電アンテナの大きさが量産車と異なる。 落成時は川重製造分を一旦逗子まで甲種輸送し、東急車輌製造分と合わせて納入される計画であったが、阪神大震災の影響で川重製造分が遅れた為、東急車輌製造分のみ先に納入された。 量産化改造の前に山形新幹線内で試運転を実施したことがある。 E6系の導入に伴い、2013年(平成25年)7月20日をもって営業運転を終了し、廃車となった。 R2 - R16編成 1997年(平成9年)3月の開業前に落成した量産車。当初は5両編成であったが、翌年にE328形を連結して6両編成とされた。そのため、E329形とE328形(13号車と14号車)の連結部にはパンタグラフのない「がい子カバー」(量産車ではパンタグラフカバーから名称変更)が存在する(R1編成も同様・上記写真の2つ目が該当する)。 トンネル微気圧波対策と騒音低減のため、先頭車の前面形状を変更した(前述)。 前照灯と後部標識灯は運転台窓下にまとめられた。高輝度放電灯(HID)は量産先行車で試験採用したものであるが、量産車からは正式に採用となった。 客室内は量産先行車とほぼ同じであるが、量産車では側窓カーテンに秋田竿灯のデザインを織り込んでいる。 運転台は機器配置を大幅に変更した(前述)。 パンタグラフは新規開発の低騒音タイプのPS206形シングルアーム式パンタグラフを採用した 。パンタグラフ自体が低騒音化できたことから、量産先行車の上下可動式のパンタグラフカバーは廃止し、新たに碍子およびケーブルヘッドを気流から保護するスロープ状の「がい子カバー」を設置した。 R17編成 1998年(平成10年)に落成した増備車。同年暮れのダイヤ改正に伴う輸送力増強用として増備された。これ以降に落成した編成は当初より6両編成で組成されている。E329形とE328形(13号車と14号車)の連結部にあったパンタカバーを省略。これにより、パンタカバーの数は2つに変更。 運転室前面のワイパーは補助ワイパーを含めて2本装備。 VVVFインバータ制御装置は当編成までがGTOサイリスタとなっており、上記の変更点を持つR17編成以降の中では唯一の存在であった。 2008年の夏休みシーズンには全日本空輸 (ANA) とのコラボレーション企画で、「ポケモン・ピカ乗りサマー」仕様としてR21編成と共にラッピングされた。 R17編成までのグリーン車座席 R17編成までの12 - 14号車座席 R17編成までの15 - 16号車座席 R18 - R26編成 2002年(平成14年)から2005年(平成17年)にかけて、輸送力増強と200系未更新車の後期製造分置き換え用に落成した増備車。 R17編成までとの主要な相違点を以下に挙げる。連結面外幌の材質がポリウレタンから合成ゴムに変更。 普通車の座席前方にもフットレストを装備 。 座席形状が座面スライド機能付きのものに変更。 VVVFインバータ制御装置の素子がGTOサイリスタからIGBTに変更。 落成当初からDS-ATCを搭載。 11・16号車にフルアクティブサスペンションを、12 - 15号車にセミアクティブサスペンションをそれぞれ搭載。 座席肩部にグリップを装備。 ドアチャイムを追加。 11号車のトイレを温水洗浄便座に変更。 男性用トイレの仕様を変更。(R18 - R23編成のみ) 3席分ずつに設けられていた荷物棚の支柱を省略 (R24 - R26編成のみ)。 R18編成以降のグリーン車座席 R18 - R23編成の12 - 14号車座席 R26編成12号車車内。荷物棚の支柱が省略されて車内見付けがすっきりとしている。 E3系0番台(「こまち」用)編成表 ← 東京/秋田 大曲 → 号車11 12 13 14 15 16 形式E311形(M1sc) E326形(M2) E329形(T1) E328形(T2) E325形(M1) E322形(M2c) 搭載機器CI,CP MTr,CI SIV×2 CI,CP MTr,CI 座席グリーン車 普通車 定員23 67 60 68 64 56 編成R11 1 1 1 1 1 R22 2 2 2 2 2 :: : : : : : R2525 25 25 25 25 25 R2626 26 26 26 26 26 編成一覧表(E3系0番台) 編成名落成日製造会社6両編成化編成名削除備考S8→R11995年3月28日 川崎重工業 1998年10月29日 2013年8月26日 量産先行車(1997年3月19日量産化改造) R21996年10月9日 1998年11月1日 2013年12月13日 R31996年10月14日 1998年11月4日 2014年5月26日 R41996年10月22日 1998年11月6日 2014年1月9日 R51996年10月28日 東急車輛製造 1998年11月9日 2013年4月26日 R61996年11月6日 1998年11月12日 2013年4月12日 E3系の廃車第1号 R71996年11月11日 川崎重工業 1998年11月22日 2013年5月17日 R81996年11月15日 1998年11月24日 2013年5月24日 R91996年11月22日 1998年11月26日 2013年6月7日 R101996年12月2日 1998年11月28日 2013年8月27日 R111996年12月12日 東急車輛製造 1998年10月30日 2013年9月13日 R121996年12月21日 1998年11月17日 2013年11月27日 R131997年1月10日 1998年12月5日 2013年10月19日 R141997年1月30日 1998年11月14日 2013年12月1日 R151997年2月7日 1998年11月16日 2014年1月28日 R161997年2月17日 1998年11月19日 2014年3月8日 R171998年9月30日 - 2013年7月28日 R182002年10月23日 川崎重工業 - 700番台(とれいゆ)に改造 R192002年11月18日 - 2021年3月1日 700番台(現美新幹線)に改造 R202003年3月24日 - 2015年12月17日 R212003年9月16日 - 2021年9月13日 撤退前は、東北新幹線付属編成用Wi-Fi有り R222003年10月27日 - 2021年11月25日 R232003年12月1日 - 2014年5月25日 2両は1000番台(L55編成)に改造・編入 R242005年4月4日 - 2013年12月4日 2両は1000番台(L54編成)に改造・編入 R252005年7月11日 - 2013年12月18日 5両は1000番台(L54編成)に改造・編入 R262005年7月25日 - 2014年7月6日 5両は1000番台(L55編成)に改造・編入
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