製作者の主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 19:58 UTC 版)
監督は「日本の政府が公開しないことを私が公開しただけだ。日本人を含め我々には知る権利(国などに対して情報の提供を求める権利)があり、日本人がイルカ漁の現実を知らないことは問題だ」としている。アカデミー賞を受賞した際には「どうも、ありがとう」と日本語で感謝の意を表し、「イルカが子どもの食糧やショーに利用されるべきかどうか自分で見て判断して欲しい」「全てのイルカ達が解放され、この入り江が殺戮場から元の大自然へと戻る日が来たとき、私にとっての本当の賞になるでしょう」と話した。また、監督は作品に対し「ザ・コーヴは私にとってはただの「入り江」についての物語ではない‥ストーリーが進むにつれ、それが日本の問題だけではなく世界中の問題であることを理解出来るはず。私たち全員がその問題をつくっていて、動物や環境をとりまく他の沢山の問題とも繋がっていることに気付いたとき、映画を材料にして自らに問いかけたり話し合うことができる」という趣旨のコメントをしている。 主演のオバリーは「イルカの水銀は、世界中でも深刻な問題。この映画はそうした問題提起の作品として考えて欲しい。この映画はジャパン・バッシングを目的としたものではない。もし、イタリアやフランスで行なわれていたら我々はそちらでカメラを回していたはずだ。日本の人たちと協力し合って、問題を解決したいと強く願っている。太地町の人たちとは話し合いの場を持ちたい」と述べた。 配給会社アンプラグドの加藤代表は「『ザ・コーヴ』は決して反日映画ではありません。映画の内容について深く建設的な議論をすることが必要であると考えています。『いただきます』という言葉は生きとし生けるものの命をいただくということの感謝を表していると言いますが、実際には必要以上の命をいただいているわけです。日本人の謙虚さをもう一度思い出すべきではないかと思います」と配給するにあたって、本作に込めた思いを告げた。
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