表意文字の合字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 05:51 UTC 版)
漢字は古来より形声や会意によって多数つくられた文字であり、その成り立ち自体が一種の合字である。中国語圏では、護符として、「大吉」、「招財進寶」、「黄金萬両」などを合字として書く例が現代にいたるまで見られる。 日本における漢字では、和製漢字の合字として、「麿」(麻呂)、「粂」(久米)、「杢」(木工)、「𡍄」(土居)などの人名・地名を表記するための造字、「浬」(海里)、「粁」(千米、キロメートル)などの単位を表すための造字が行われ、長く使われていたが、明治期以降の日本語の変革において簡便性を欠くとして徐々に使われなくなった。このうち「麿」などは1951年以降、戸籍法施行規則の人名用漢字に定められ、新生児の命名に使用することが可能となっている。 朝鮮漢字にも合字が存在する。
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