自宅電気代を党に付け替え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 08:53 UTC 版)
「荻原健司」の記事における「自宅電気代を党に付け替え」の解説
2007年8月29日、荻原の自宅の電気代を、自身が代表を務める自由民主党東京都参議院比例区第三十二支部の光熱水費として計上し、肩代わりさせていたことが発覚した。 2005年7月に荻原がマンションを借りた際、電気代を同支部の口座から引き落とす手続きをとった。そのため、支部の通帳に電気代引き落としの記載があったため、政治資金収支報告書作成時にそのまま支部の光熱水費として計上したとされている。荻原は誤りを認め、2005年分の政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出た。なお、荻原の事務所は、当初マンションを借りた際に支部の事務所にする計画があったため誤ったと説明している。2007年8月30日、荻原は総理大臣官邸にて会見し「完全に事務的なミスで私も反省しなければいけないが、悪意を持ってやったつもりはない」 と述べている。 この不祥事について内閣総理大臣の安倍晋三は「事務的ミスであれ、分かりやすい説明をしてもらわないといけない」 とコメントし、荻原に対し苦言を呈した。前内閣では「政治とカネ」の問題が相次いで発覚しており、安倍が内閣改造を行った直後にこの不祥事が明らかになったため、マスコミからも批判が相次ぎ、「国民からみると自分で使った電気代を支部に付け替えたと思われても仕方がない。人に言われて会見というのは、自分では悪いことしていないという認識ではないか」 と指摘した三反園訓のように、辛辣な批評をする者も現れた。高まる批判を受け、荻原は経済産業省にて再度記者会見し「国民に深くおわびしたい。迷惑をかけて申し訳ございません」 と謝罪した。しかし、大臣政務官の辞任や議員辞職はしない考えを改めて示した。福田康夫内閣でも大臣政務官に任命されている。
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