自動列車制御装置
英語:Automatic Train Control、ATC
鉄道において、列車車両が自動的に超過速度の減速を行うシステムのこと。規定の速度を超えている場合に、運転士がいなくても自動的に規定速度範囲まで減速を行い、先行車両への追突を防ぐとともに、乗り心地を損なわない安定したブレーキ制御を実現する装置である。合理的なブレーキングを行うことで速度の損失を最小限にし、列車の運行を滑らかにする効果もある。
速度が基準の範囲内であるかどうかはレール上に流された信号電流によって判断されている。
ATCと似たシステムでATS(Automatic Train Stop)と呼ばれるシステムもある。これは「自動列車停止装置」と呼ばれ、列車が赤信号を無視して進行しようとした場合などに運転手を介さず自動的に列車を停止させるものである。ATCは制御(減速)を目的とするのに対して、ATSは停止することを目的とする。
自動列車制御装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/04 03:02 UTC 版)
自動列車制御装置(じどうれっしゃせいぎょそうち、ATC : Automatic Train Control)とは、鉄道における信号保安装置の一種である。
- 1 自動列車制御装置とは
- 2 自動列車制御装置の概要
自動列車制御装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 04:06 UTC 版)
「ロンドン地下鉄1996形電車」の記事における「自動列車制御装置」の解説
1996形はヴィクトリア線、セントラル線と同様ウェスチングハウス社の自動列車制御装置を搭載できるよう設計されていたが、運用上の問題と、既存の信号系の改良に費用がかかることが判明したため、採用されなかった。これにかわり、ドックランズ・ライト・レールウェイ同様のアルカテル社製セルトラックシステムを設置する工事が2009年末目標で進められている。ジュビリー線での採用は本システムの大量輸送機関への初めての適用例となり、TBTC(Transmission-Based Train Control)と呼ばれる。この方式では安全性を犠牲にすることなく列車をより高速、高密度で運行することが可能になる移動閉塞方式が採用され、増発、輸送力増強が可能となる。
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