「育種」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

育種とは? わかりやすく解説

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いく‐しゅ【育種】

読み方:いくしゅ

[名](スル)生物のもつ遺伝的形質利用して改良し有益な品種育成すること。


育種

英訳・(英)同義/類義語:breeding

選抜により、より優等な品種作成すること
「生物学用語辞典」の他の用語
現象や動作行為に関連する概念:  翻訳後調節  老化  肝再生  育種  肺呼吸  肺循環  胃酸分泌

育種(イクシュ)

人間にとってより有用な特徴備えた作物作るための手段です。

育種

品種改良ともいう。交配選抜突然変異によって、新し品種作りだすこと。

育種学

(育種 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/27 07:48 UTC 版)

育種(いくしゅ、: breeding)とは、生物遺伝的に改良することであり、育種学(いくしゅがく)とは、育種の理論・技術に関する研究を行う農学の一分野。

概要

育種とは、生物を遺伝的に改良することであり、一般的な言葉の品種改良とほぼ同じ意味である。しかしながら、生物学では品種とは同じ生物種内の分類に使われる用語であるため、育種という用語は新品種育成と新種育成を含めた意味で使われる。

人類が採取狩猟生活から農耕牧畜生活に転じたときに、育種という出来事が始まった。つまり、野生植物から好ましい性質を持つ農作物を作り出し、野生動物を飼いならすことによって家畜家禽を生み出してきた。オオカミからイヌイノシシからブタなどがその例である。

育種学とは、動植物の育種のための理論構築と技術向上を目的とする農学の一分野であり、大別して植物育種学と動物育種学に分かれる。両者の基礎理論には違いはないが、植物においては同じ遺伝子型の個体を複数取り扱えることが多いのに対して、多くの動物(特に脊椎動物)では個体毎に異なる遺伝子型であることが大きく違っている。

育種学の体系的な研究の歴史は、メンデルの法則の再発見以降である。遺伝学の応用科学として発展してきた。

現在では、交雑育種、突然変異育種、遺伝子組換えマーカー支援選抜(MAS: "Marker assisted selection" or "Marker aided selection" 訳語が一定しておらずマーカー選抜、マーカー利用選抜ともいう)などの手法の研究と実践を含む。統計遺伝学、実験計画法分子生物学など幅広い研究分野と関連を持っている。

植物育種

育種の目標

近代以前の育種では、偶然見つかった好ましい特性を選ぶことで遺伝的改良が進んできた。例えば、収穫しやすい個体や病気に強い個体から種子を取り、次世代の栽培に使うといったことである。 近代の育種では、どういった改良を加えるか予め目標を立てて育種計画が作られる。主な育種目標は次の通り。

  • 環境適応性の改良
栽培地の環境により適応した性質を持つようにすること。寒暖が厳しい地域への適応、土壌塩分の多い地域への適応、周年供給に必要な作期(=栽培の時期)の開発などに対して、早晩性(収穫が早いか遅いかという性質)やストレス耐性(耐寒性・耐塩性など)を改良する。
例としては、本来、熱帯性植物のイネ亜寒帯の北海道でも栽培されているのは、早晩性や耐寒性などの環境適応性の改良がなされたためである。
  • 耐病性・耐虫性の改良
病気や虫の被害がない性質、あるいは被害がより少ない性質を持つようにすること。環境適応性の改良の一種とも分類できる。
  • 経済的特性の改良
収穫量(=収量)を増加させる、あるいは収穫物の味・香り・食感や成分などの品質を高めるなど。成分の改良は「成分育種」とも呼ぶ。
日本のイネの代表的品種の一つであるコシヒカリは、味の改良とは別の目標で育種を開始したが、結果的には「おいしいお米」として消費者に受け入れられ、広く普及した。
  • 栽培・収穫作業管理上の特性の改良
栽培、収穫、種苗管理などで好ましい性質を持つようにすること。一般に野生植物は、繁殖の機会を増やすため、種子が時間・空間的に広く伝播できるような性質を持つ。作物としては、その逆の性質を持つことが好ましいため、それらの性質について改良がなされてきた。
イネでは禾・芒(ノギ・ノゲ)という籾先端の針状の部分があり、それは動物に付着して(籾の中の)種子の伝播を広げる役割を持つと考えられている。しかしながら、イネにおいては作業上の邪魔になるので、近代品種は芒がないように改良されている。発芽や熟期の斉一性も、この目標となりえる。

育種手法の分類

  • 導入育種法
  • 分離育種法
  • 交雑育種法
  • 雑種強勢育種法
  • 突然変異育種法
  • 倍数性育種法
  • 遺伝子組換え(遺伝子導入)法
  • マーカー支援選抜

参考文献

関連分野

外部リンク


育種

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 20:33 UTC 版)

中世の馬」の記事における「育種」の解説

ローマ帝国の滅亡英語版)と中世前期のあいだ、古典期開発され高品質種畜多く野放図繁殖英語版)で失われそののち世紀わたって再びつくりあげなければならなかった。これは西洋では、イギリス人英語版)とスカンジナビア人が歩兵主体戦い依存していたことにある程度要因があると思われる。そこでは馬が騎乗しての移動と追跡にしか使用されなかった。 しかし例外はあり、7世紀メロヴィング朝ローマ馬産施設少なくともまだ1か所は維持していた。スペイン人多く良馬維持しており、ある程度馬産としての地域の歴史上の評判要因があり、部分的に8世紀から15世紀のあいだのイベリア半島イスラム征服英語版)に関連した文化的影響要因があった。 中世軍馬(英語: war horse)の起源はっきりしないが、現代のフリージアン(英語版)やアンダルシア馬前身であるスパニッシュ・ジェネットを通じ若干バルブアラブ種の血を持っていたと考えられている。別の東方血統起源は、十字軍連れ帰ったもう一つ東方馬(英語版)(oriental horse)のタイプ、(おそらくトルクメン種(英語版)(Turkoman horse)と同系統の)イランアナトリア原産いわゆる「ニサエアン種(英語版)(Nisaean breed)」に由来する可能性もある。その品種何であれスペイン馬(英語版)("Spanish horse")」はもっとも高価で、実際ドイツでは spanjol という単語が質の高い軍馬のための用語となったドイツ文献史料は、スカンジナビアからの良馬にも言及している。フランス英語版)も良い軍馬生産した。これを一部学者はそこでの強大な封建社会帰しているが、同様の有り得べき説明は、732年トゥール・ポワティエ間の戦いで、イスラムウマイヤ朝侵入者対すカール・マルテル勝利捕らえられ貴重なスペイン英語版)と東方血統追加相まったメロヴィング朝によって保存されていたローマ馬産伝統歴史上影響である。この戦いののち、カロリング朝重騎兵増強し始めたその結果土地の(飼料生産のための)搾取貢物供出の牛から馬への転換起こった馬産軍事的重要性認識され計画的な育種プログラム増加した多く変化は、十字軍スペインムーア人侵攻双方によるイスラム文化影響よるものだった。アラブ人口承通じてバルブアラブ馬広範な血統維持していた。記録されヨーロッパの歴史で最も初期書かれ血統いくつかは、スパニッシュ・ジェネットの育種に関わったカルトジオ修道会修道士によって保管されていた。彼らは読み書きができたので入念な記録残し、とくにスペインでは、貴族特定のメンバーによる馬産責任修道士与えられていた。イングランド英語版)では、行軍用の乗用馬軽騎兵として使用するために、シトー修道会などの馬のブリーダーにより毎年狩り出され野生のムーアランド・ポニー(英語版)が軍馬の共通の起源だった。そのような品種一つフリージアン・ホース類似した祖先を持つフェル・ポニー(英語版)だった。 デストリエの血統何が起こったかたどるのも難しい。このタイプ17世紀記録から消えてしまったように見える。一部歴史家ペルシュロン、ベルジアン(英語版)、サフォーク・パンチ(英語版)といった品種をデストリエの有望な子孫見なし現代の輓用種の多く中世の「グレートホース(great horse)」へのいくらかつながり求めている。しかしながら歴史上の記録から、中世軍馬現代の輓用馬とはまった異なる「タイプ」であることが示唆されているため、ほかの歴史家はこの説を否定している。そのような説は軍馬とりわけデストリエは激しい気性有名だったので、軍馬が「冷血種の」使役馬と再度交配されたことを示唆している。

※この「育種」の解説は、「中世の馬」の解説の一部です。
「育種」を含む「中世の馬」の記事については、「中世の馬」の概要を参照ください。

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