もてあそぶ
別表記:玩ぶ、翫ぶ、弄ぶ
「もてあそぶ」とは、物を手に持ってあれこれいじる、まじめに扱うべき物事をふざけておもちゃにする、人をなぶる・慰みものにする、といった意味の表現である。漢字では主に「弄ぶ」と書かれる。
「もてあそぶ」は物に対しても人に対しても使える表現である。人を「もてあそぶ」という場合は、「なぶる」「慰みものにする」「軽く見てばかにする」「困らせたりからかったりして面白がる」「翻弄する」といった意味合いの表現として用いられる。
「もてあそぶ」は形のない抽象的なものごとに対する表現としても使える。たとえば「言葉をもてあそぶ」は「中身の伴わない上辺だけの表現に終始する」「修辞的に面白い表現を好んで選ぶ」といった意味の言い回しとして用いられる。
男女関係において「もてあそぶ」という言い方は、相手はまじめな気持ちなのに当事者は遊び半分の気持ちでいるという欺瞞に満ちた態度を指す意味で用いられやすい。双方とも遊びであると承知して付き合っている場合には「もてあそぶ」とは表現されない。
実際には好意を持っていないのに、好意を持っているように見せかけて、男性の気持ちや関心を惹くという意味もある。
恋愛に関する文脈だけでなく、「相手の真剣な思いを茶化して扱う」とか「朝令暮改によって相手を振り回す」ような振る舞いなども「人の心を弄ぶ」と表現されやすい。
もともと「もてあそぶ」の語源が「持て遊ぶ」であることを顧慮すると、あながち「もて遊ぶ」は誤りであるとも言いにくいところではあるが、それでも一般的な日本語表現において「もて遊ぶ」はよしとされない。あくまでも「もてあそぶ」は「弄ぶ」あるいは「玩ぶ」や「翫ぶ」と漢字表記される語彙である。
「もてあそぶ」とは、物を手に持ってあれこれいじる、まじめに扱うべき物事をふざけておもちゃにする、人をなぶる・慰みものにする、といった意味の表現である。漢字では主に「弄ぶ」と書かれる。
「もてあそぶ」の意味
「もてあそぶ」という表現は、「物を手に持って遊ぶ・あれこれいじる、まじめに扱うべき物事をふざけて扱う」といった意味で用いられる。おおむね「おもちゃにする」「大きな力を持つものが弱いものを思い通りに扱う」といったニュアンスのある表現といえる。「もてあそぶ」は物に対しても人に対しても使える表現である。人を「もてあそぶ」という場合は、「なぶる」「慰みものにする」「軽く見てばかにする」「困らせたりからかったりして面白がる」「翻弄する」といった意味合いの表現として用いられる。
「もてあそぶ」は形のない抽象的なものごとに対する表現としても使える。たとえば「言葉をもてあそぶ」は「中身の伴わない上辺だけの表現に終始する」「修辞的に面白い表現を好んで選ぶ」といった意味の言い回しとして用いられる。
「もてあそぶ」の由来
「もてあそぶ」は古語に由来する語であり、「持て遊ぶ」「手に持って遊ぶ」が転じてできた言葉とされる。「もてあそぶ」の熟語・言い回し
女をもてあそぶ
「女をもてあそぶ」とは、主に色恋の話題において、男性が女性に対して不誠実な態度で接したり関係を持ったりして、女性を慰み者にする、という意味合いで用いられる言い回しである。男女関係において「もてあそぶ」という言い方は、相手はまじめな気持ちなのに当事者は遊び半分の気持ちでいるという欺瞞に満ちた態度を指す意味で用いられやすい。双方とも遊びであると承知して付き合っている場合には「もてあそぶ」とは表現されない。
男をもてあそぶ
「男をもてあそぶ」とは、主に女性が、男性に対してまじめな気持ちでなく遊びとして接したり、あるいは男性から向けられた好意や恋愛感情を利用して自分に有利なことをさせたりすることを指す表現である。実際には好意を持っていないのに、好意を持っているように見せかけて、男性の気持ちや関心を惹くという意味もある。
気持ちをもてあそぶ
「気持ちをもてあそぶ」とは、自分に対する他人の好意を利用して、自分に有利なようにふるまう・便利に扱う・何かをしてもらうことを意味する言い回しである。恋愛において「相手の真面目な気持ち(恋愛感情)に対して冗談半分で対応する」ような振る舞いも「気持ちをもてあそぶ」と表現しうる。人の心を弄ぶ
「人の心を弄ぶ」も、「気持ちをもてあそぶ」と同様、自分に対する他人の好意を利用することを指す意味で用いられる表現である。恋愛に関する文脈だけでなく、「相手の真剣な思いを茶化して扱う」とか「朝令暮改によって相手を振り回す」ような振る舞いなども「人の心を弄ぶ」と表現されやすい。
もて遊ぶ / もて遊ばれる
「もて遊ぶ」や「もて遊ばれる」といった表記は、基本的には「弄ぶ(もてあそぶ)」の誤記・誤変換である。もともと「もてあそぶ」の語源が「持て遊ぶ」であることを顧慮すると、あながち「もて遊ぶ」は誤りであるとも言いにくいところではあるが、それでも一般的な日本語表現において「もて遊ぶ」はよしとされない。あくまでも「もてあそぶ」は「弄ぶ」あるいは「玩ぶ」や「翫ぶ」と漢字表記される語彙である。
もて‐あそ・ぶ【弄ぶ/▽玩ぶ/×翫ぶ】
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