美濃の壺石
名称: | 美濃の壺石 |
ふりがな: | みののつぼいし |
種別: | 天然記念物 |
種別2: | |
都道府県: | 岐阜県 |
市区町村: | 土岐市土岐津町土岐口 |
管理団体: | 土岐市(昭9・12・21) |
指定年月日: | 1934.01.22(昭和9.01.22) |
指定基準: | 地1,地7 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | 美濃ノ東部ヨリ尾張ノ北部ニ亘リテ發達セル第三紀鮮新層中ニ産出スル結粒ノ一種ナリ該結粒ハ鮮新層ノ最上部ヲ成セル厚キ礫層ノ下部ニ包藏セラレテ各所ニ産スルモ其産量ハ多カラズ大低該礫層ノ露出セル溪谷ノ河床ニ流レ出デタルモノヲ採集シ得ルニ過ギス結粒ハ球形或ハ橢円形ヲナシ大ナルモノハ徑一〇センチメートル小ナルモノハ五センチメートル皮殻部ハ含鉄珪質粘土ニヨリテ膠結セラレタル礫及ヒ粗砂ヨリ成リ殻ノ厚サハ一センチメートルヨリ一.五センチメートルニ至ル核心部ハ小礫及ビ砂ニ少量ノ陶土質粘土ヲ交ヘタルモノヨリ成リ稀ニ水ヲ含メルコトアリ殻部ノ礫ヲ一ニヲ取去レバ容易ニ核心ノ砂礫ヲ取出シ得ベク砂礫ヲ取出シタル後ニハ水ヲ盛ルヲ得是レ壺石ノ名アル所以ナリ支那ニテハ此ノ種ノ結粒ヲ太一餘糧ト云ヒ普通ノ禹餘糧(鈴石ノ類)ト區別セラレ土岐津町ノ西山ハ壺石ノ産出最モ多キヲ以テ知ラル |
天然記念物: | 縫道石山・縫道石の特殊植物群落 羅生門 美森の大ヤマツツジ 美濃の壺石 美郷のホタルおよびその発生地 羽吉の大クワ 羽豆神社の社叢 |
美濃の壺石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/06 01:42 UTC 版)
美濃の壺石(みののつぼいし)とは、岐阜県土岐市南西部一帯に広がる丘陵の地中から産出する、国の天然記念物に指定された、壺に似た形状を持つ風変わりな[1]、団塊状の石である[2]。鉄分を含む珪質粘土と小石[要曖昧さ回避]など複数の礫が互いに連結し球形[要曖昧さ回避]に固まったもので、内部が空洞になっているため古くより壺石と呼ばれて珍重されてきた。壺石は土中で様々な条件がそろった場合にのみ、局所的に生成されるもので、日本国内の他所でも稀に見つかることがあるが[3]、当地のように多量に産出することは珍しく、「美濃の壺石」の名称で1934年(昭和9年)1月22日に国の天然記念物に指定された[4][5]。
注釈
出典
- ^ a b c d 小井土 2001.
- ^ a b c 白井ほか 2000, pp. 115–116.
- ^ a b c d e f g 牛丸 1981, pp. 194–195.
- ^ a b 美濃の壺石、国指定文化財等データベース(文化庁) 2019年12月25日閲覧。
- ^ a b 昭和9年1月22日 文部省告示第16号(参照:国立国会図書館デジタルコレクション、5コマ目)
- ^ a b 美濃の壺石 土岐市公式ホームページ 2019年12月25日閲覧。
- ^ a b 美濃の壺石 岐阜県公式ホームページ 2019年12月25日閲覧。
- ^ a b c d 中部地質調査業協会 2016.
- ^ a b c 古橋 2009, p. 72.
- ^ a b c d 品田 1995, pp. 995, 997.
- ^ a b 文化庁文化財保護部監修 1971, p. 247.
- ^ a b 古橋 2009, p. 73.
- ^ 須藤定久 研究者情報 J-GLOBAL 科学技術振興機構J-GLOBAL、2019年12月25日閲覧。
- ^ a b 須藤 2000.
- ^ 瑞浪の鳴石産地 瑞浪市公式ホームページ、2019年12月25日閲覧。
- ^ 太一余糧 コトバンク、2019年12月25日閲覧。
- ^ 禹余糧 コトバンク、2019年12月25日閲覧。
- ^ a b 古橋 2009, p. 74.
- ^ 岐阜県高等学校教育研究会公民・地歴部会、地理部会 編 2013, p. 201.
- ^ 古橋 2009, p. 75.
- 1 美濃の壺石とは
- 2 美濃の壺石の概要
- 3 脚注
- 4 外部リンク
- 美濃の壷石のページへのリンク