絵のモチーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 04:07 UTC 版)
「最後の晩餐 (ボウツ)」の記事における「絵のモチーフ」の解説
透視投影によって構成された中央のパネルの画面には、最後の晩餐のイエスと使徒たちの姿が描かれている。場面はイエスが、キリスト教会の伝統では聖餐のはじまりとされる、「わたしを記念するため、このように行いなさい」という言葉を語るところである。食卓の傍らに立っている2人の男性は、聖餐兄弟会の幹部と考えられている。後ろの壁の窓の先に見える2人の人物については、誰であるか知られていない。 長めに引き延ばされ、鑑賞者を正面から見据えるイエスの顔は、ヴェロニカの聖顔布(ヴェロニカのヴェール(英語版))を思い起こさせる。イエスは、世の救い主(ドイツ語版)としての祝福のジェスチャーをしている。 祭壇画の両翼には、4枚の小さいパネルが配され、いずれも聖餐との関わりがある旧約聖書の場面が描かれている。これら小さいパネルは、位置を入れ替えることができる。 (以下、上下、左右の配置への言及は、このページ冒頭の画像におけるもの)左側の翼の上方にはメルキゼデクがアブラハムにパンとワインを差し出す様子が、その下には、マナを拾い集めるユダヤ人たち、右翼の上方には、悪魔バアルの司祭たちを殺した後に、砂漠に赴いたエリヤが描かれている。神は天使を遣わして、エリヤにパンを与えた。その下には、過越の晩餐として、調理された羊を、人びとが立ったまま慌ただしく食べている様子が描かれている。
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