細菌のトレハラーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 21:53 UTC 版)
シュードモナス属、バシラス属、リゾビウム属やその他放線菌目のいくつかは、トレハロースの形で糖を貯蔵しており、そして、恐らくその抵抗性に貢献していると報告されている。細菌から単離されるトレハラーゼの大部分の最適pHは、6.5から7.5である。Mycobacterium smegmatisのトレハラーゼは、膜結合タンパク質である。大腸菌(Escherichia coli K12)のペリプラズム内のトレハラーゼは、高い浸透圧の条件で生育することにより誘導される。トレハロースからグルコースへの分解はペリプラズム内で行われ、その後、グルコースは細胞内に取り込まれる。また、大腸菌には、細胞質に別のトレハラーゼが発現していることも報告されている。ただ、この細胞質内のトレハラーゼをコードする遺伝子は、ペリプラズムのトレハラーゼの遺伝子と高い相同性を示す。
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