純度(品位)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 03:17 UTC 版)
ISO 9202, JIS H 6309により、金、銀、パラジウム同様、ジュエリー用白金合金の純度(品位)は、千分率‰(パーミル)で表記する。この規格には Pt950, Pt900, Pt850 の3区分がある。日本国内では、宝飾品として販売される白金(合金)の品位は、上記のほか、Pt999(最低値をあらわすので999が正しい。2012年4月から造幣局も1000を999に変更)を加えた4区分が一般的である。ISOおよび一般社団法人日本ジュエリー協会は、プラチナジュエリーと呼称できるのは、Pt850 以上とさだめている。また、造幣局の品位証明区分もこの4区分を採用している。 しかし、地金価格高騰の影響を受け、実際には、K18 の品位にあたる Pt750、K14 にあたる Pt585、さらに Pt505 製品が市場に供給され、議論を巻き起こしている。これは、海外でも同じ傾向である。物品税(貴金属製品とされる Pt700 以上は15%課税)撤廃までは、少ないが Pt700 以下の製品も製造されていた。白金合金の品位の定義は千分率だが、他の金属などの百分率と混同されることがあり、この錯誤を意図的に誘発させる詐欺的な Pt100 製品もあるので注意が必要である。 白金単体では柔らくて強度不足なので、割金にパラジウムやルテニウムを使う事がある。特にルテニウムを使用した合金をハードプラチナと呼ぶ。
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純度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/26 05:43 UTC 版)
定量分析により決定した主成分の試料中に占める割合を純度〈じゅんど、 purity〉と呼ぶ。通常、純度は重量比で示されるが、利用目的によっては重量の代わりに容量で比を取る場合がある。そのため、主成分あるいは全試料の測定方法を示す符号を純度とともに併記する場合もある。 符号主成分の測定量全試料の測定量備考W/W 重量 重量 測定量無表示の場合は、通常W/Wを意味する。 W/V 重量 容量 滴定用基準試料によく用いられる。 V/V 容量 容量 気体以外はほとんど用いられない。 V/W 容量 重量 極めて稀。
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純度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 14:56 UTC 版)
合金の主成分の含有率を純度、または品位という。金の品位は、24分率で表される習慣がある。その場合、純金は24金、24カラット (米国:karat、英仏:carat)、あるいは、K24(この語順でも読みは 24 karat)、24K、24kt、24ctと表す。そして、金の含有率に従い数値を変える。例えば、18金は金の含有率が18/24、すなわち750‰であることを表し、装飾品に750と刻印される。なお、このカラットは宝石の重量を表すカラット (carat、1ct=0.2g) とは異なるものである。 カラット (Karat) 現在でも金の装飾品や万年筆のペン先の純度表示に使われている。 ちなみに金の純度を24分率で表す単位のことで、K24(24金)とは純度の24分の24を表す(純金)。K22(22金)なら24分の22 (91.67 %、ジュエリー用916‰)、K18(18金)なら24分の18 (75 %、ジュエリー用750‰)となる。 千分率(‰ パーミル) ジュエリー用金合金は、次のように千分率で表すと決められている。また、この表示値は下限であり、実際の含有量が表示値未満では不可とされる。 多くの国は、ISOやCIBJOの定める品位区分に基づいた製品を作っているが、日本国内では市場に合わせて品位が開発されているので、下に明記された区分以外の品位も存在する。ISO9202 JIS-H6309 の品位区分 916(K22に相当) 750(K18に相当) 585(K14に相当) 375(K9に相当) CIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)の品位区分 999 986 916 750 585 416 375 333 造幣局貴金属製品品位証明区分 999 916 750 585 416 375 純金の扱い 日本では、用途や需要者によって純金の定義が異なる。例えば、装飾品に用いる場合は、999(K24)の金製品にのみ純金の表示が付されている。他方、仏壇に用いる金箔・金粉の場合は、純度94.43%以上でよいとされている。その他、金地金の取引では、9999から9990の純度のものを純金と呼び習わしている。この他、純金の度合いを0.995などのように0から1の間の数値で表すこともある。純金の表示を不当に付すことは、不当景品類及び不当表示防止法のほか、不正競争防止法に抵触する。 偽造 貴金属製品品位を証明する刻印(ホールマーク)で純度を保障されているが、メッキや純度を偽わる偽造品が作られることがある。 また、表面は純金でも、中身を金と近似の比重をもった金属タングステンなどに入れ替える事件も発生している。 純度分析 紀元前3,500年頃から、インダス文明では試金石による成分分析が行われていた。より詳しく内部まで確認する必要が出てきたため、超音波探傷検査やX線撮影、ICP発光分光分析装置など、非破壊検査の利用が試みられている。
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「純度」の例文・使い方・用例・文例
- この会社では、優れた技術力により99.99% 以上の高純度地金を生産している。
- それらの処理を複合して使用することにより、より純度の高い純水が得られます。
- それは純度が高いです。
- 強さ、集中、品質、純度の減少
- 純度が高いタンパク質とビタミンB群の源として潜在的に重要な不遊単細胞緑の藻
- 色彩の純度:白で希釈されていないこと、またそれによる色調の鮮やかさ
- 物質の純度または有効性を減少させる両替屋
- 品質を落とす、または、物質の純度や効果を減少させる物質
- 高純度の鉄
- 銀貨の製造において制定されている一定の純度を満たした銀
- スウェーデンで作られる高純度の錬鉄
- 金製品に含まれる金の純度
- 銀製品に含まれている銀の純度
- 金の純度が24分の18であること
- 十八金という純度の金製品
- 純度の高い白砂糖
- 純度99%の塩
- 氷点法という,物質の純度の測定法
- 地金の純度が高く,質のよい貨幣
- 純度が高く上等の黄金
純度と同じ種類の言葉
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