第3章「ラブストーリー」
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「アグネス白書」の記事における「第3章「ラブストーリー」」の解説
菊花が読みきりで商業誌デビューを果たし、結果を出したことにより父親からも漫画を描くことを認められる。そしてこのデビューの情報は学園内を駆け巡り、菊花は一躍クリスマス・バザーを前に徳心スターに躍り出る。一方でしーのはクリスマスバザーの準備で大わらわの三巻やマッキーたちからはもちろん、夢見からもそっけなくされ、光太郎との仲直りの道も閉ざされた上に孤独感を強めるのであった。文化祭の出来事によって、三巻にとって自分は下っ端の駒でしかないのだと実感させられたのである。その上しーのはバザーの売り物の製作を拒否し、バザーには協力しないと宣言したために、あまりに中等科に勝たせすぎた文化祭での汚名返上とばかりに学年ごとの売り上げで首位に立とうとする三巻や有馬皇子たちとはますます溝を深めるのであった。そんな時、「イブに第九を」というコンサートのチケットが届く。何の手紙も付いていないが、間違いなく光太郎がいつも使う宛名と筆跡であり、仲直りの最後の機会に間違いない。3時開演であるために、光太郎と会うためには、バザーをサボらなければならない。しーのは悩むものの、誰にも言わずに抜け出す決心を固めた。命じられていた売り子も代わりを頼み、3時より随分と早く会場についたしーのだが、時間に遅れたことのない光太郎は来ない。それでもしーのは待ち続けると、4時20分頃に光太郎が来る。3時のはずだと問いただすと、光太郎のチケットは5時開演のものであった。どうやらこのチケットは光太郎が送ったものではなく、逆に光太郎はしーのが送ってきたものだと考えていたらしい。光太郎はそれを知って帰ろうとするが、しーのは仲直りをしたいという気持ちを必死に伝え、2大行事の1つであるクリスマスバザーを自分のために抜けて来てくれたこともあり、無事に仲直りに成功するのであった。学園に戻ったしーのが想像したとおり、これは光太郎との仲がこじれてしまったことに責任を感じた三巻たちによる企みであった。しーのは3時と5時の別の時間のチケットを送る辺りが手が込んでいるというが、実はそれは単なるチケット購入を頼んだ朝衣の姉の雪ちゃんの手違いであり、チケットが逆に渡っていたら、と一同はぞっとするのであった。
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